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喘息における総IgE値と特異的IgE値との関係 Q 気管支喘息において総IgE値は家塵が関与する場合屡々高値を示しますが,花粉やそばなどが原因抗原となる症例では必ずしも高値とはならない印象があります.何故でしょうか.正常値がどの範囲と考えるのが妥当でしょうか.また各抗原に対する特異的IgEを総IgE値の分画として表現できる試みはありませんか.将来の可能性についてお教えください.
ダニ毒アレルゲン抽出液の製法 Q 気管支喘息や鼻アレルギーを起こすアレルゲンとして室内塵中ダニが重要ですが,これらのアレルゲン抽出液の製法を教えてください.わが国ではダニのアレルゲンは診断用試薬としてプリックテスト用の抽出液は市販されているものの皮内反応用診断薬,治療用エキスは市販されていませんので研究室で自家抽出しようという場合,具体的にどのようにすればよいかぜひご教示ください.
アトピー性皮膚炎の原因 Q アトピー性皮膚炎の最も関係深い抗原は何とお考えでしょうか.本症がある時屡々総IgE値が高値を示しますが,その理由はどうしてでしょうか.その時特異的IgEの動態はどうなっていますか.アトピー性皮膚炎で感作抗体がどのような形で発症に関与し慢性な経過をとるのでしょうか.好酸球との関わり,炎症の立場からのお考えを承りたいと思います.自己免疫との係わりはございませんか.
アレルギー疾患発症予防における食餌の役割 Q 妊娠末期から乳児期の卵除去食がアレルギー疾患発症の予防に大きな意味をもつということですので離乳食の与え方にも反省が必要と推測されますが,その点の具体的なご解説をお願いいたします.かかる観点からたとえばそばアレルギーについても母親が妊娠末期から,また子も生後一定期間そばに接触しなければ発症予防が可能とお考えでしょうか.
薬剤による膠原病様症状 Q 薬物投与に関連して全身性エリテマトーデス,皮膚筋炎,Weber-Christian氏病など膠原病様症状を招来することが教科書に書かれていますが,このことで注意すべき薬物にはどんなものがありますか,現在の趨勢をお教えください.薬物が原因であることをどうやって診断すべきでしょうか.またどう対応すればよいのでしょうか.
アナフィラキシーショックの病態生理と治療 Q アレルギー患者の抗原負荷,そばアレルギー,食品による運動誘発アナフィラキシー,薬物アレルギーなどでアナフィラキシーショックが惹起され,救急医療の必要な事態も稀ならずあると思われます.アナフィラキシーショックの病態生理をお教えください.このような場合の治療法を実地に即してご教示ください.
予防注射とアレルギー Q 予防注射に際して種々な副作用がみられしばしばトラブルを起こし,強制的接種が問題にされますが,どのような場合にどんな副作用に気をつけねばならないのか,これを防ぐために医療の現場ではどうすべきか,特にアレルギーの面からお教えください.感冒あるいはインフルエンザが喘息症状を悪化させることも考えられますが,このような喘息患者にインフルエンザの予防注射はやった方がよいのでしょうか,やめるべきでしょうか.