書籍名 |
ナースのためのアンガーマネジメント ―怒りに支配されない自分をつくる7つの視点― |
出版社 |
メヂカルフレンド社
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発行日 |
2018-07-13 |
著者 |
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ISBN |
9784839216313 |
ページ数 |
161 |
版刷巻号 |
第1版第1刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
怒りやイライラした感情に振り回されないために、自分の感情とうまく付き合うための基礎知識とテクニックを身につける本です。怒りに振り回されない、上手に怒る、相手の怒りの背後にある感情に目を向ける、自分の怒りの傾向を知り対処する、怒りの衝動的な言動を防ぐ、自分の感情をマネジメントしいきいきと働くために、イライラと上手に付き合うスキルなど、イラストも豊富に入れて解説しています。
目次
- 表紙
- はじめに
- CONTENTS
- PART 1 看護師に求められる感情のマネジメント
- 1 なぜ看護師に感情のマネジメントが求められるのか
- 患者や家族の言動に感情が揺さぶられてしまう
- 職場の人間関係は難しい
- 看護管理者に求められる感情マネジメント
- 2 アンガーマネジメントとは
- アンガーマネジメントが発展してきた背景
- 看護倫理との親和と相違
- 看護師がいきいきと働くためのスキル
- PART 2 感情とは何かを知る
- 1 感情と付き合うために自分の感情に気づこう
- 2 怒りとは
- 怒りには身を守るための役割がある
- 感情の背後には別の感情がある
- 看護師 - 患者関係に影響される
- 怒りをぶつけやすい人ぶつけられやすい人
- 3 付き合いにくい感情あれこれ
- 不安 : 漠然とした恐怖心
- 嫉妬 : ひがみやねたみも自分の感情
- Column 怒りのエネルギーは使い方次第
- PART 3 自分の怒りの傾向を知る
- 1 何に怒っているのか
- 2 自分の傾向を知って対処法を身につけよう
- 怒りのスイッチが入ると爆発するタイプ
- 一日中怒っているタイプ
- 根にもって過去を引っ張り出して怒るタイプ
- 攻撃的に怒るタイプ
- Column マインドフルネスを取り入れよう
- PART 4 怒りの引き金を探る
- 1 自分の感情を生み出しているのは自分自身
- 怒りが生まれる仕組み
- 出来事を意味づけるのは自分の経験や価値観
- 自分と相手の「当たり前」が同じとは限らない
- 程度の違いがある
- 組織には独自の文化やルールがある
- 常識は時代とともに変化する
- 経験の蓄積が看護観をつくる
- 2 ものごとの許容範囲を広げよう
- コアビリーフを書き出す
- 別の考えに書き換えてみる
- 「まぁいいか」と思える範囲を広げる
- Column 小さなこだわり
- PART 5 勢いに任せた言動を防ぐ
- 1 反射的な対応を防ぐために怒りから離れる
- 自分を落ち着かせる言葉をもとう
- 実況中継してみよう
- 数を数える
- 無になる
- グーパー運動をする
- 手のひらに書いてみる
- とりあえず○○する
- ひとまずその場を離れる
- 2 長引く怒りから自分を立て直す
- 白紙に戻す
- 怒りのかたちを取り出して捨てる
- リラックスする
- 身体を動かす
- 意識を目の前のことに集中する
- 怒ったときほど笑顔で過ごす
- 成功体験を呼び起こす
- 事実と思い込みを分ける
- Column 愚痴は怒りを増幅させるかも ?
- PART 6 不要な怒りに振り回されない
- 1 心身の健康を保つためのストレスケア
- ストレスの基礎知識
- 看護師のストレッサー
- ストレスへの気づき
- 堪忍袋
- 2 怒っていないときに取り組むセルフケア
- 感情を整えるための健康管理
- 一日の終わりに感情もリセットする
- ワンパターンから抜け出す
- いつもと違うことに挑戦する
- 幸せ日記をつける
- 成功日記をつける
- 怒った人には近づかない
- 丁寧な所作と言葉づかい
- 穏やかに振る舞う
- 対応のうまい人を真似してみる
- Column 表層演技と深層演技
- PART 7 上手に怒る
- 1 怒るか否かは自分で決める
- 行動を決める基準をもつ
- 看護師としての判断基準をもつ
- 2 怒ると決めたら上手に怒る
- アサーティブコミュニケーションを目指す
- 怒るときのNGワード
- 「私」を主語にして話す
- 人格ではなく行動に注目する
- ソリューションフォーカスで怒る
- リクエストする
- おわりに
- 参考文献
- 奥付
参考文献
PART 1 看護師に求められる感情のマネジメント
P.13 掲載の参考文献
-
1) Peplau HE (1952) /稲田八重子, 小林冨美栄, 武山満智子, 他訳 (1973). ペプロウ人間関係の看護論. 医学書院.
-
2) Orlando IJ (1961) /稲田八重子訳 (1983). 看護の探求-ダイナミックな人間関係をもとにした方法. メヂカルフレンド社.
-
3) Wiedenbach E (1964) /外口玉子, 池田明子訳 (1969). 臨床看護の本質-患者援助の技術. 現代社.
-
4) Goleman D, 土屋京子訳 (1996). EQ-こころの知能指数. 講談社.
-
5) Hochschild AR (1982) /石川准, 室伏亜希訳 (2000). 管理される心-感情が商品になるとき. 世界思想社.
P.19 掲載の参考文献
-
6) アリストテレス著, 高田三郎訳 (1971). ニコマコス倫理学 (上). 岩波書店, p.198-203.
P.21 掲載の参考文献
-
7) 安藤俊介 (2017). アンガーマネジメントの概要と歴史的背景. 体育の科学, 67 (8) : 546-550.
PART 2 感情とは何かを知る
P.29 掲載の参考文献
-
1) 濱治世, 鈴木直人他 (2001). 感情心理学への招待-感情・情緒へのアプローチ. サイエンス社.
-
2) Hofmann SG著, 有光興記監訳 (2018). 心の治療における感情-科学から臨床実践へ, 北大路書房.
PART 4 怒りの引き金を探る
P.81 掲載の参考文献
-
1) 病院内での携帯電話. 「医療機関における携帯電話等の使用に関する指針」, 電波環境協議会の資料, 朝日新聞, 2017. http://digital.asahi.com/articles/photo/AS20171005002363.html
-
2) 電波環境協議会 (2017). 医療機関における「電波の安全利用規程 (例)」について. http://www.emcc-info.net/info/info290628.html
PART 6 不要な怒りに振り回されない
P.117 掲載の参考文献
-
1) 厚生労働省. 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトこころの耳. http://kokoro.mhlw.go.jp/
-
2) 厚生労働省 独立行政法人労働者健康福祉機構. 職場における心の健康づくり-労働者の心の健康の保持増進のための指針. http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/101004-3.pdf
P.119 掲載の参考文献
-
3) 厚生労働省 : 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトこころの耳. http://kokoro.mhlw.go.jp/
P.121 掲載の参考文献
-
4) 日本看護協会 (2018). 「2017年看護職員実態調査」結果報告. http://www.nurse.or.jp/up_pdf/20180518113525_f.pdf
-
5) 厚生労働省 : あかるい職場応援団. https://no-pawahara.mhlw.go.jp/
P.138 掲載の参考文献
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Hochschild AR (1982) /石川准, 室伏亜希訳 (2000). 管理される心-感情が商品になるとき. 世界思想社.
PART 7 上手に怒る
P.147 掲載の参考文献
-
1) Tavris C (1989). Anger : The Misunderstood Emotion. New York : Simon & Schuster.
-
2) Tavris C (1984). On the wisdom of counting from one to ten. Review of Personality and Social Psychology, 5 : 270-291.
P.149 掲載の参考文献
-
3) 田辺有理子 (2017). 看護職のストレスケア-ストレスとは何かを知り「気づき」を確かに得られる環境を整える. 看護, 69 (7) : 79-82.
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4) 平木典子 (2009). アサーション・トレーニング-さわやかな <自己表現> のために. 改訂版. 金子書房, p.15-30.
参考文献
P.158 掲載の参考文献
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安藤俊介 (2016). 自分の「怒り」タイプを知ってコントロールする はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック. ディスカバートゥエンティワン.
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安藤俊介, デューク更家 (2016). アンガーマネジメント×怒らない体操 たった6秒で怒りを消す技術. 集英社.
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安藤俊介監, 田辺有理子, 他 (2013). ナースのイラッ! ムカッ! ブチッ! の解消法59例-ストレスからの「護身術」. 日総研出版.
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安藤俊介 (2011). 怒る技術-やさしいだけじゃ, 部下は動かない. PHP研究所.
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平木典子 (2009). アサーション・トレーニング-さわやかな <自己表現> のために. 改訂版. 金子書房.
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宮本真巳 (1995). 「異和感」と援助者アイデンティティ-感性を磨く技法. 日本看護協会出版会.
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田辺有理子 (2014). アンガーマネジメントを看護管理に生かしてみよう (1)「怒り」の性質とタイプ. 看護展望, 39 (4) : 378-382.
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田辺有理子 (2014). アンガーマネジメントを看護管理に生かしてみよう (2) 怒らない技術と怒る技術. 看護展望, 39 (5) : 468-473.
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田辺有理子 (2016). イライラとうまく付き合う介護職になる! アンガーマネジメントのすすめ. 中央法規.
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田辺有理子, 池埜聡, 石井隆之, 菅原洋平監 (2017). イライラと賢くつきあい活気ある職場をつくる 介護リーダーのためのアンガーマネジメント活用法. 第一法規.
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菅原洋平監, 田辺有理子, 池埜聡, 石井隆之著 (2017). マンガでわかる介護のイライラ・モヤモヤをスッキリさせる4つの方法. おはよう21, 4月号増刊.
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湯川進太郎 (2008). 怒りの心理学-怒りとうまくつきあうための理論と方法. 有斐閣.