書籍名 |
幼児のからだを測る・知る |
出版社 |
杏林書院
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発行日 |
2011-09-25 |
著者 |
- 出村愼一(監修)
村瀬智彦(編著)
春日晃章(編著)
酒井俊郎(編著)
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ISBN |
9784764411241 |
ページ数 |
161 |
版刷巻号 |
第1版第1刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
本書では、幼児の体力や運動能力を正しく理解するためのもっとも基本的な内容を取り上げて、日ごろ幼児に接している保育士や幼稚園教諭あるいは保護者の皆さんに理解していただけるよう平易な言葉を用いて解説することに注意しました。本書に記した正しい「測定」と「評価」の手続きを通して、子どもの体力や運動能力を正確に把握することが、多くの子どもたちのその後の好ましい発育発達を導いていくことを期待致します。
目次
- 表紙
- 監修 / 編著 / 著
- 序文
- もくじ
- I 理論編
- 1. 幼児の身体機能 < からだのはたらき > に関する用語の理解
- 1) 幼児とは
- 2) 体力と運動能力
- 3) 体力・運動能力と健康
- 4) 運動技能と運動技術
- 2. 幼児のための測定と評価の必要性 < なぜ測るのか > と留意点 < 注意すべきこと >
- 1) 測定と評価について
- 2) 測定するときに注意すべきこと
- 3. 測定と評価の基礎 < 正しく測るために理解すること >
- 1) 妥当性について << 測りたい能力を正しく測るために >>
- 2) 信頼性について << 何回測っても同じような測定結果になるように >>
- 3) 客観性について << 誰が測っても同じような測定結果になるように >>
- 4) 実用性について << 身近な用具・器具で手軽に測るために >>
- 5) 評価基準の有無について << 基準と比較して正しく評価するために >>
- II 測定編
- 1. 体格・身体組成の測定と評価
- 2. 体力・運動能力の測定の実際
- 1) 測定実施前に注意すること
- 2) 主なテスト項目の実施マニュアル
- 3. 体力・運動能力の測定準備から評価 < 実際に測定を始めてみましょう >
- 1) 計画からの流れ
- 2) テスト項目の決定
- 3) マニュアルの作成
- 4) 記録用紙の作成
- 5) 個人評価票の作成
- 6) 保護者への配布
- 4. 合否判定にもとづく運動能力の測定と評価
- 1) 幼児の発達特性
- 2) 幼児の合否判定テストと運動課題
- 3) 行動観察による幼児の運動能力の評価
- 5. 幼児の運動技能の測定と評価
- 1) 基本的運動技能の測定
- 2) 複合的運動技能の測定
- 6. 幼児の身体活動量の測定と留意点
- 1) 身体活動量の測定方法と留意点
- 2) 活動量の評価
- III 評価編
- 1. 幼児の体力・運動能力の評価の意義
- 1) 個人の発育発達状況の把握のために
- 2) 集団のレベルの把握と比較やカリキュラム作成のために
- 3) 体力・運動能力の向上を目的としたプログラムの有効性の検証のために
- 2. 幼児の体力・運動能力についての現状の把握
- 1) 全国規模の測定結果から
- 2) 地域規模の測定結果から
- 索引
- 奥付
参考文献
監修 / 編著 / 著
P.12 掲載の参考文献
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村瀬智彦 (2006) ニュースポーツの実践, pp.130-136. 庄司節子編著, 健康スポーツと環境. 不昧堂出版.
序文
P.39 掲載の参考文献
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岡田知雄編著 (2008) よくわかる子どもの肥満. 永井書店.
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民秋言, 穐丸武臣編著 (2009) 保育内容健康. 北大路書房.
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山本利春 (2001) 測定と評価. ブックハウス・エイチディ.
P.91 掲載の参考文献
-
阿江通良 (2010) 幼少年期に修得すべき基礎的動きのスタンダードの提案. 体育科教育, 58 (7) : 10-13.
-
Gallahue D and Ozmun J (2002) Understanding Motor Development : Infants, Children, Adolescence, Adult. McGraw-Hill.
-
内藤義彦 (2007) 集団を対象とした身体活動・運動量の評価. 体育の科学, 57 : 272-276.
-
芝祐順編者 (1991) 項目反応理論. 東京大学出版会.
P.109 掲載の参考文献
-
國土将平 (2005) 動作評価チェックシートの試案. 子どもと発育発達, 3 : 21-27.
-
宮口和義, 出村慎一, 蒲真理子 (2009) 幼児におけるラダー運動の成就度と運動能力の関係. 発育発達研究, 43 : 1-10.
-
宮丸凱史, 斎藤昌久, 芦村義文, 朝比奈一男 (1981) 幼児のボールハンドリング技能における協応性の発達 (2) : ボールバウンシングの動作様式について. 体育科学, 9 : 115-126.
-
宮丸凱史 (1998) 幼児期の走運動の発達と特徴. 保健の科学, 40 : 690-696.
-
中村和彦, 深澤昭子, 植屋清見, 相田隆, 宮丸凱史 (1991) 幼児の動作発達に関する研究 (6) : 打つ動作の発達過程について. 日本保育学会大会研究論文集, 44 : 322-323.
-
中村和彦 (2003) 運動発達からみた動作の評価. 体育の科学, 35 : 13-17.
-
Payne VG and Isaacs LD (1998) Human Motor Development : A Lifespan Approach 4th Ed. Mayfield Pub.
-
桜井伸二 (1992) 投げる科学. 大修館書店.
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角田俊幸, 稲葉勝弘, 宮下充正 (1976) 投能力の発達. 昭和51年度日本体育協会スポーツ科学研究報告, No. 1 投能力の向上に関する研究, pp13-23.
P.122 掲載の参考文献
-
波多野義郎 (1979) ヒトは1日何歩あるくか. 体育の科学, 29 : 28-31.
-
小林博隆, 秋葉裕幸, 小澤治夫 (2008) 生活活動の運動量. 子どもと発育発達, 6 : 81-86.
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村瀬訓生, 勝村俊仁, 植田千穂子, 井上茂, 下光輝一 (2002) 身体活動量の国際標準化 : IPAQ日本語版の信頼性, 妥当性の評価. 厚生の指標, 49 (11) : 1-9.
-
中野貴博, 春日晃章, 村瀬智彦 (2010) 生活習慣および体力との関係を考慮した幼児における適切な身体活動量の検討. 発育発達研究, 46 : 49-58.
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酒井俊郎, 青柳直子 (2008) 子どもの身体活動量や運動強度を測定する方法. 体育の科学, 58 : 621-625.
もくじ
P.143 掲載の参考文献
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子どもの身体発達問題研究会 (代表 : 穐丸武臣, 村瀬智彦ほか共同研究者) (2002) 報告書 I : 愛知県における幼児の体格・運動能力発達に関する30年間の推移とその問題, 報告書 II : 愛知県における幼児の生活リズム・生活行動および遊び環境の実態と問題.
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森司朗, 杉原隆, 吉田伊津美, 筒井清次郎, 鈴木康弘, 中本浩揮, 近藤充夫 (2010) 2008年の全国調査からみた幼児の運動能力. 体育の科学, 60 : 56-66.
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杉原隆, 森司朗, 吉田伊津美 (2004) 幼児の運動能力発達の年次推移と運動能力発達に関与する環境要因の構造分析. 平成14-15年度文部科学省科学研究費補助金 (基盤研究 B) 研究成果報告書.
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多治見市教育委員会 (中野貴博, 春日晃章編著, 村瀬智彦ほか) (2010) 体力向上の基礎を培うための幼児期における実践活動の在り方に関する調査研究. 平成20・21年度事業報告書.