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アブストラクト

Title 認知症の睡眠障害を昼夜の視点から診立てる
Subtitle 将来の認知症医療を見据えて - 診断・治療・社会的問題を問い直す - アルツハイマー病研究会 記録 トラックセッション2 治療BPSD治療を問う - 新たな視点を交えて考える
Authors 三島和夫
Authors (kana)
Organization 秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座
Journal 老年精神医学雑誌
Volume 31
Number 増刊-1
Page 94-100
Year/Month 2020 / 2
Article 報告
Publisher ワールドプランニング
Abstract 「抄録」人口の高齢化とともに認知症の患者数は増加の一途をたどっている. 認知症を有する高齢者では睡眠-覚醒障害と随伴する精神行動障害の頻度がきわめて高く, 難治性であり大きな介護負担をもたらすため, その対処は医学上の急務となっている. 認知症の睡眠-覚醒障害は診断および治療がむずかしい. 不眠症, 睡眠関連呼吸障害, 睡眠関連運動障害, 睡眠時随伴症, 概日リズム睡眠-覚醒障害など, その内訳はきわめて多岐にわたるほか, 午睡によって睡眠恒常性が破綻して, 結果的に夜間睡眠の質が低下していることも少なくない. その診断には昼夜の視点から症状を診立てる必要がある. これらの睡眠-覚醒障害の多くは不眠症状を呈するため安易に催眠鎮静系薬物を投与されることが多いが, 効果が乏しい一方, 副作用が出現しやすい. そのためリスク・ベネフィット比を勘案しつつ, 睡眠衛生指導や時間療法などの非薬物療法などを効果的に取り入れていくことが必要になる.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords 認知症, 睡眠-覚醒障害, 概日リズム, 時間療法
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に968円(税込) です。

参考文献

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