アブストラクト
Title | (7)リンパ節転移例の病態と予後 |
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Subtitle | 第7回腎癌研究会抄録および座長コメント Session 2 |
Authors | 藤目真, 花澤喜三郎, 藤田和彦 |
Authors (kana) | |
Organization | 順天堂大学 |
Journal | 腎癌研究会会報 |
Volume | |
Number | 7 |
Page | 13-13 |
Year/Month | 1994 / |
Article | 抄録 |
Publisher | 腎癌研究会 |
Abstract | 1982年より1993年までの12年間に当科で治療を行った腎細胞癌190例中, リンパ節転移を認めたのは15例(7.9%)であった. これは非手術, 非リンパ節郭清例を含めた腎細胞癌のリンパ節転移の頻度に関する過去の報告と一致する結果であった. また, 周囲組織への浸潤や腎静脈および下大静脈への浸潤を認めず, リンパ節転移のみがみられた例は1例(0.5%)にすぎなかった. 言いかえるとリンパ節郭清によって恩恵をうける可能性の高い症例は, 腎癌全体からみれば, ごく僅かの症例にすぎないと考えられた. リンパ節郭清例と非郭清例の生存期間を比較すると, 非郭清例では6ヶ月以上の生存例が1/6(17%)であったのに対して, 郭清例では6/9(67%)であった. この2群では背景因子が異っており, 直ちにリンパ節郭清術を行なう必要があるとは結論づけられなかった. |
Practice | 臨床医学:一般 |
Keywords |
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