アブストラクト
Title | (19)下大静脈内腫瘍血栓切除術を施行した腎癌の3例 |
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Subtitle | 第7回腎癌研究会抄録および座長コメント Session 5 |
Authors | 安増哲生, 上田豊史, 熊澤浄一 |
Authors (kana) | |
Organization | 九州大学 |
Journal | 腎癌研究会会報 |
Volume | |
Number | 7 |
Page | 29-29 |
Year/Month | 1994 / |
Article | 抄録 |
Publisher | 腎癌研究会 |
Abstract | 下大静脈内腫瘍血栓切除術を施行した腎癌3例を報告する. 症例1はpT3bN2M0V2bで, 腫瘍血栓は肝静脈流入部から総腸骨静脈分岐部にまで存在していた. グラフトを用いた下大静脈再建術を施行したが, 術後10日目に多発肺転移の出現をみとめ, 1ヶ月後に癌死した. 症例2はpT3bN0M1V2aで, 下大静脈の部分切除のみで腫瘍血栓は除去可能であったが, 腫瘍血栓は静脈壁に浸潤していた. 術後4ヶ月で転移性腎腫瘍の多発性肺梗塞で死亡した. 症例3はpT3bN4M1V2aで, 下大静脈の部分切除のみで腫瘍血栓は除去可能であった. 術後IFN, UFT療法で肺転移巣は縮小したが, リンパ節腫大は変化がない. 術後4年経過した現在も生存中である. 腫瘍血栓切除術は術中に腫瘍細胞を播種させないようにすること, 血栓を完全に切除することが重要と思われた. |
Practice | 臨床医学:一般 |
Keywords |
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