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書籍詳細

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書籍名 臨床家 諸君!! セラピスト達のための教化書
出版社 メジカルビュー社
発行日 2021-03-30
著者
  • 山口光國(執筆)
ISBN 9784758318921
ページ数 282
版刷巻号 第1版第1刷
分野
閲覧制限 未契約

「本来のセラピーとは?セラピストとしてどうあるべきか?」を追求してきたカリスマ理学療法士が、若手セラピストのために書き下ろした初めての単著。笑いあり涙ありのエピソードが満載で、臨床に立つ際の心構えをわかりやすい語り口調で示している。自身の経験・学術的基盤も織り交ぜながら、セラピストとして育つための教養、先人が残した言葉、自らを良い方向へ導くための視点・ヒントとなる素材を紹介。臨床での困りごと解決のヒントとなる言葉が随所に散りばめられており、セラピーにかかわるすべての職種に向けて、セラピストとしての共通理念、向かうべき方向性を示す。

目次

  • 表紙
  • 序にかえて
  • 目次
  • Part 1 セラピーとは
    • [1] モラル ( moral ) とモラール ( morale )
      • セラピストとしての振る舞い
    • [2] セラピーの理念とは ?
      • セラピーとは
      • 苦しみとは
    • [3] セラピーの歴史 : ヒポクラテスの時代から
      • 自然対応力 physisを引き出す
  • Part 2 セラピストとしてあるべき姿とは
    P.11
    • [1] 志 : セラピストは何を目標とすべきか
      • 相手が中心となる志が基本
      • セラピストのあるべき姿
    • [2] 良いセラピストとは ?
      • Do の前に "Be" を考えることが大切
      • 自らを振り返る
      • 定型的技術, さらに適応的技術に挑む意欲
      • 対応戦略 : セラピストの基本姿勢は対応探し !
      • 経験で物を言う・経験からの勘ではなく, 経験を積め !
    • [3] ダメなセラピストとは ?
      • 苦しみを増長させない・増やさない ( リスク管理を怠らない )
      • セラピストとしての役割を捨てない ( 諦めない )
      • 純粋性を保つ ( 固執しない )
      • セラピストとしての役割を自覚する
      • 理念を大切にする
      • 誰にも公平でなければならない
      • 守秘義務の保持
    • [4] セラピストとして心に留めておくべき事柄
      • 慈しみ
      • この慈悲, 始終なし
      • 三重の関心
  • Part 3 知識・技術の前に大切なこと
    P.45
    • [1] 行動変容は相互関係の構築から
      • 行動変容を促す / 始まりは症例に受け入れられること
      • ジョハリの窓
      • メラビアンの法則
    • [2] 身だしなみ
      • 清潔であること
      • 危険でないこと
      • 合理的であること
      • 自分の特徴を示せること
      • 社会的ルールに準じること
    • [3] 言葉遣い
      • 変化のあるイントネーション
      • 理解できる用語
      • 声の高さ
      • リズム
      • 滑舌
      • コミュニケーションスキル
      • コミュニケーションレベル
      • 意識すべき会話のポイント
    • [4] 体使い
      • 姿勢変化 ( 心理は姿勢に現れる )
      • 大切にするならば, 体の正面を必ず向ける
      • 視線の高さ
      • パーソナルスペース
  • Part 4 臨床での基本
    P.95
    • [1] セラピーの基本 : 「治し癒す」と「治め癒す」
      • 「治し癒す」
      • 「治め癒す」
    • [2] 科学をどう捉えるか
      • 科学とは ?
      • 信頼性
      • 妥当性
    • [3] 相互決定理論
      • 因果関係から相互決定という考えへ
      • 天才が作るインソール
    • [4] 複雑系科学
      • 一定と揺らぎ
      • 生体に関わる因子は多種多様
    • [5] 矛盾・不十分・一貫性の欠如
      • 矛盾
      • 不十分
      • 一貫性の欠如
    • [6] 複雑系の反応を踏まえたセラピストとしての情報収集 : やり方・扱い方・考え方
      • セラピスト自身が調整変数
      • 関節内の反応と関節間の相互反応
      • 身体各部の連携
      • 機能的連携
      • セラピーに関わる調整変数
  • Part 5 臨床での技術とは
    P.195
    • [1] 思考の技術
      • 定型的な技術 と "適応的な技術"
      • 関係を踏まえての思考
      • 立場を踏まえての思考の展開
      • 事実の抽出
      • 類推する
      • 気づく
    • [2] 臨床の基本となる技術
      • タッチ ( 徒手的対応 )
      • 言葉の技術 ( 言語的対応 )
  • 結び
    P.266
  • 執筆を終えて
    P.268
  • 著者プロフィール
    P.271
  • 奥付

参考文献

Part 1 セラピーとは

P.6 掲載の参考文献

  • 朝日新聞社 文化事業部:海のエジプト展 日本語版図録. 朝日新聞社. 東京. 2009.

P.9 掲載の参考文献

  • 小川鼎三:医学の歴史, 中公新書. p.39. 中央公論社. 東京. 1964.

Part 2 セラピストとしてあるべき姿とは

P.15 掲載の参考文献

  • ラインホールド・ニーバー(大木英夫訳):終末論的考察, 中央公論社, 1970.

P.19 掲載の参考文献

  • 川上正光:言志四録(一), 講談社, p.26-27, 1978.

P.31 掲載の参考文献

  • 照屋林助:沖縄の神さまから贈られた言葉, 晶文社, 2003.
  • 照屋林助:てるりん自伝, みすず書房, 1998.

P.34 掲載の参考文献

  • 梅原真隆:歎異抄, 角川文庫, 1954.

Part 3 知識・技術の前に大切なこと

P.90 掲載の参考文献

  • 春木豊:動きが心をつくる 身体心理学への招待, 講談社現代新書, 講談社, 東京, 2011.

Part 4 臨床での基本

P.102 掲載の参考文献

  • 中谷宇吉郎:科学の方法, 岩波新書 青版313, 岩波書店, 東京, 1958.

P.136 掲載の参考文献

  • 奥野祐二:長引く痛みの原因は, 血管が9割, ワニブックス, 東京, 2015.

P.144 掲載の参考文献

  • 筒井廣明 他:改訂第2版 投球障害肩 こう診て こう治せ, メジカルビュー社, 東京, 2016.

P.147 掲載の参考文献

  • J.R. ブラウン. 青木薫訳:なぜ科学を語ってすれ違うのか ソーカル事件を超えて. みすず書房. 東京. 2010.

Part 5 臨床での技術とは

P.229 掲載の参考文献

  • 筒井廣明, ほか. 改訂第2版 投球障害肩 こう診て こう治せ. メジカルビュー社. 東京. 2016.

P.233 掲載の参考文献

  • 久保隆司:ソマティック心理学. 春秋社, 東京, 2011.

P.240 掲載の参考文献

  • 今野義孝:とけあい動作法-心と身体のつながりを求めて. 学苑社, 東京, 2005.

P.249 掲載の参考文献

  • 山口創:皮膚感覚の不思議「皮膚」と「心」の身体心理学. 講談社 東京, 2006.

P.255 掲載の参考文献

  • 村瀬孝雄・村瀬嘉代子編集. ロジャーズ クライエント中心療法の現在. 日本評論社, 東京, 2004.