アブストラクト
Title | 敗血症性ARDS発症のメカニズム |
---|---|
Subtitle | 特集 敗血症からの臓器不全発症のメカニズムを再考する |
Authors | 大下慎一郎*1 |
Authors (kana) | |
Organization | *1広島大学大学院救急集中治療医学 |
Journal | ICUとCCU |
Volume | 48 |
Number | 9 |
Page | 525-531 |
Year/Month | 2024 / 9 |
Article | 報告 |
Publisher | 医学図書出版 |
Abstract | 「要約」 急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は肺胞上皮傷害と血管透過性亢進による重症呼吸不全で, 肺内因子(重症肺炎, 溺水など)と肺外因子(敗血症, 重症膵炎など)によって引き起こされる. 敗血症性ARDSは, 敗血症による全身のサイトカイン放出と複雑な免疫応答が原因で, 非敗血症性ARDSよりも重症化しやすく, 死亡率も高い. 敗血症性ARDSの発症メカニズムには, 血管内皮と肺胞上皮の損傷, アポトーシス, 酸化ストレス, 微小循環障害, 免疫学的メカニズム, 炎症性サイトカインなど, さまざまな因子が関与している. 敗血症性ARDSが, 非敗血症性ARDSとの大きく異なる点は, 血管内皮障害による症状が強く出現することである. ARDSの多様性を考慮した分類と個別化治療の重要性が増している. |
Practice | 臨床医学:一般 |
Keywords |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。