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アブストラクト

Title 膵癌に対する術前化学療法
Subtitle 特集 胆膵専門外来〜エキスパートによる至極の指南書〜 IV. 胆膵がん外来
Authors 石井重登1), 壁村大至1), 太田寛人1), 牛尾真子1), 福間泰斗1), 高橋翔1), 鈴木彬実1), 伊藤光一1), 冨嶋亨1), 藤澤聡郎1), 吉岡龍二2), 齋浦明夫2), 伊佐山浩通1)
Authors (kana)
Organization 1)順天堂大学大学院医学研究科消化器内科学, 2)順天堂大学大学院医学研究科肝・胆・膵外科学
Journal 胆と膵
Volume 43
Number 特別
Page 1407-1413
Year/Month 2022 / 11
Article 報告
Publisher 医学図書出版
Abstract 「要約」 : 膵癌は予後不良の難治性がんの一つである. 切除可能と診断されたとしても潜在的な遠隔転移を有していることが多く, 治療成績の向上を目的とした化学療法を主体とした術前治療および術後補助化学療法の有用性が多く報告されてきている. 本邦においてはPrep-02/JSAP-05試験の結果をもとに切除可能膵癌に対して術前化学療法としてゲムシタビン+S-1を2コース施行することが一般的となった. 切除可能境界膵癌に対する術前治療, 切除不能局所進行膵癌におけるコンバージョン切除の基準においては十分なエビデンスを有する治療戦略は定まっておらず, 各施設が独自の戦略を立てているのが実情である. 一方, 術後補助化学療法としてはJASPAC01試験の結果をもとに半年間のS-1内服が標準治療となった. しかし, 治癒切除が得られたとしても術後早期再発を認める症例も多く経験し, 手術の恩恵を十分に得られていない症例も存在しており, まだ検討課題も多く, さらなるエビデンスの構築が求められる.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords 膵癌, 術前治療, 術後補助化学療法, 早期再発
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。

参考文献

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