アブストラクト

Title 免疫チェックポイント阻害薬による下痢 / 大腸炎
Subtitle 特集 免疫チェックポイント阻害薬のirAE (免疫関連有害事象) 【注意すべきirAE】
Authors 山崎嵩之, 加藤健
Authors (kana)
Organization 国立がん研究センター中央病院頭頸部内科, 消化管内科
Journal 医学のあゆみ
Volume 276
Number 8
Page 774-777
Year/Month 2021 / 2
Article 報告
Publisher 医歯薬出版
Abstract 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)はさまざまながん種で適応を拡大しており, 臨床における使用頻度も増えてきている. それに伴い免疫関連有害事象(irAE)の頻度も増しており, そのなかでも下痢/大腸炎はとくに抗CTLA-4抗体による頻度が高く, 重症化しうる重要なirAEのひとつである. 主な症状は下痢であり, ICIを投与中あるいは投与歴がある患者に下痢, 腹痛や血便などの消化器症状がみられる場合は, irAEの下痢/大腸炎を鑑別し, 速やかに診断と治療を行うことが重要である. 診断には便培養検査, 採血, CTなどに加え, 下部消化管内視鏡が用いられ, 病理組織検査が有用な場合がある. 治療は有害事象共通用語規準(CTCAE)による重症度分類に基づいて行われ, ステロイドやインフリキシマブがキードラッグとなる. ICIの再投与は十分なコンセンサスが得られていないが, 再燃のリスクを考慮して慎重に行われる必要がある.
Practice 医学総合
Keywords 免疫関連有害事象(irAE), 大腸炎, ステロイド
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