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アブストラクト

Title 新しい全身麻酔薬 / 鎮静薬レミマゾラムの特徴と使用上の注意
Subtitle 特集 麻酔科学の進歩 - より効果的で安全な全身管理のために
Authors 増井健一
Authors (kana)
Organization 横浜市立大学大学院 医学研究科 麻酔科学
Journal 医学のあゆみ
Volume 294
Number 3
Page 214-219
Year/Month 2025 / 7
Article 報告
Publisher 医歯薬出版
Abstract レミマゾラムは, 2020年に世界に先駆けて日本ではじめて臨床使用が認可された新しい全身麻酔薬である. 発売前は, 現状でも十分であり新しい全身麻酔薬は不要という意見もあったが, 有効な拮抗薬があること, 薬剤供給の安定に貢献できること, 環境に優しいなど複数の背景から, レミマゾラムは世界的に注目されるようになった. レミマゾラムは短時間作用性のベンゾジアゼピン系全身麻酔薬/鎮静薬で, 主に肝臓に存在するカルボキシルエステラーゼ1により代謝され, 持続投与後の濃度半減時間は10〜20分程度である. 海外では内視鏡処置時の鎮静薬として認可されており, 日本でも消化器内視鏡検査・処置時の鎮静薬として認可申請中である. 競合拮抗薬フルマゼニルにより速やかに効果を拮抗できるが, 状況によっては拮抗後30分以上経過してから拮抗作用が消失し, ふたたび鎮静効果を発揮する可能性がある. 将来は, 集中治療室での鎮静, 特に小児患者の鎮静薬としての役割が期待される.
Practice 医学総合
Keywords レミマゾラム, ベンゾジアゼピン, 全身麻酔薬, 鎮静薬, フルマゼニル
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,243円(税込) です。