アブストラクト
Title | ボツリヌス療法を用いた痙縮治療の戦略と併用療法 |
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Subtitle | 特集 痙縮治療最前線 第2章 「併用療法」 |
Authors | 原貴敏1) |
Authors (kana) | |
Organization | 1)国立精神神経医療研究センター病院身体リハビリテーション部, 東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座 |
Journal | JOURNAL OF CLINICAL REHABILITATION |
Volume | 33 |
Number | 13 |
Page | 1292-1302 |
Year/Month | 2024 / 11 |
Article | 報告 |
Publisher | 医歯薬出版 |
Abstract | 「内容のポイント Q&A」 「(Q1) 痙縮に対するボツリヌス療法の適切な頻度や投与量は?」ボツリヌス療法は用量依存性に効果を発揮し, ボツリヌス療法の効果が消退してきた約12週以降で再投与の可能性を身体機能評価から検討する. 頻回投与は安全性と有効性が示されている. 上肢においてMASの1点以上の減少を期待できる用量が報告されている. 下肢において, 明確ではないが内反尖足に対する腓腹筋, ヒラメ筋, 後脛骨筋に対する施注はエビデンスが高い. 「(Q2) 発現部位や重症度を考慮したボツリヌス療法の適応は?」上肢痙縮においては, 中枢部からの改善が機能向上に寄与すると考えられるため, 近位筋の施注をベースに用量配分を検討し, リハビリテーション治療との併用による治療戦略を検討する. 下肢痙縮においては, 内反尖足に対するエビデンスは確固たるものであり, リハビリテーション治療を併用することで, 歩行能力の改善を目標とする. |
Practice | 臨床医学:外科系 |
Keywords | ボツリヌス療法, 痙縮, リハビリテーション治療, 線維化, 機能再建 |
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