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アブストラクト

Title #1 α波, β波, θ波, δ波
Subtitle 特集 波形と用語がつながる! 脳波検査ビジュアルレクチャー
Authors 渡邊孝康
Authors (kana)
Organization 三重大学医学部附属病院
Journal Medical Technology
Volume 47
Number 6
Page 494-498
Year/Month 2019 / 6
Article 報告
Publisher 医歯薬出版
Abstract 「α波」 α波は健常成人における脳波のもっとも基本的で重要な構成要素となります. α波は安静閉眼覚醒時に後頭部優位に認められ, その他にもいくつかの特徴を有して出現します. ヒトを含む哺乳動物の脳から直接記録した深部脳波では, 覚醒時に後頭皮質と視床の外側膝状体からα律動が記録され, α波は後頭葉皮質と視床との相互作用によって生じることが報告されています. 脳波は脳の形態的発達に伴って変化します. α波の年齢的発達をみると, 3歳頃に後頭部に8〜9Hzの遅いα律動を認めるようになり, 8〜9歳で10〜12Hzの成分の増加と振幅の減少傾向がみられます. 11〜12歳で安定して出現するようになり, 18歳頃に成人脳波が完成します. 高齢期には周波数の遅いα波や側頭部に低振幅θ波が増加するといわれていますが, 健常成人の脳波とほとんど変わらない高齢者も少なくありません. したがって脳波を判読するうえで, 被検者の年齢はとても重要な情報となります.
Practice 医療技術
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,133円(税込) です。

参考文献