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アブストラクト

Title 9 グラム陰性菌編 Salmonella spp.
Subtitle 薬剤感受性検査データ (MIC) の読み方と耐性菌検査
Authors 阿部教行
Authors (kana)
Organization 公益財団法人 天理よろづ相談所病院 臨床検査部
Journal Medical Technology
Volume 53
Number 9
Page 928-932
Year/Month 2025 / 9
Article 報告
Publisher 医歯薬出版
Abstract 「耐性機序, 疫学的背景」「1) キノロン耐性」被検株は表1の青枠で示すように, レボフロキサシン(LVFX)およびシプロフロキサシン(CPFX)に対し, それぞれ2μg/mLおよび1μg/mLのMICを示しており, 米国Clinical and Laboratory Standards Institute(CLSI)が定めるSalmonella spp. のブレイクポイントに基づいて「耐性」と判定される. キノロン系抗菌薬は, 細菌のDNA複製や転写に不可欠な酵素であるDNAジャイレースおよびトポイソメラーゼIVを標的とする合成抗菌薬である. これらは構造的にオールドキノロン(例: ナリジクス酸)と, キノロン環にフルオロ基を導入したフルオロキノロン(例: LVFX, CPFX)に分類され, 臨床で一般的に使用されるのはフルオロキノロンである. キノロン耐性の主要機序は標的酵素の構造変化によるもので, 特にgyrAやparCといった遺伝子に点変異が生じることにより耐性化する.
Practice 医療技術
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,133円(税込) です。