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アブストラクト

Title 外用芳香族炭化水素受容体調節薬タピナロフの薬理学的特性
Subtitle 総説
Authors 浦島利樹, 勝田佳朋, 小西典子
Authors (kana)
Organization 日本たばこ産業株式会社 医薬総合研究所 生物研究所
Journal 新薬と臨牀
Volume 73
Number 11
Page 1176-1185
Year/Month 2024 / 11
Article 報告
Publisher 医薬情報研究所
Abstract 「要旨」芳香族炭化水素受容体(AhR)は, リガンド依存性の転写因子であり, 免疫の調節や皮膚の恒常性維持など様々な生理機能において重要な役割を担っている. タピナロフは, AhR活性化作用を有する新規の低分子外用治療薬であり, アトピー性皮膚炎および尋常性乾癬を適応症として2024年6月に本邦での承認を取得した. 非臨床試験において, タピナロフはAhRを活性化することにより, 炎症性サイトカインを低下させ, 抗酸化分子の発現を誘導して, アトピー性皮膚炎および乾癬様の皮膚炎モデルマウスにおける皮膚の炎症を抑制するとともに, 皮膚バリア機能を改善した. さらに, マウスの正常皮膚において皮膚の菲薄化を起こさないことも確認された. 以上の薬理学的特性により, タピナロフはアトピー性皮膚炎および尋常性乾癬の外用療法において新たな治療オプションとなることが期待される.
Practice 臨床医学:一般
Keywords
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