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アブストラクト

Title 梅毒 - 今何が問題か
Subtitle 特集 性感染症
Authors 大西真*
Authors (kana)
Organization *国立感染症研究所副所長
Journal 医学と薬学
Volume 78
Number 9
Page 1015-1019
Year/Month 2021 / 9
Article 報告
Publisher 自然科学社
Abstract 「はじめに」梅毒は性感染症の一つで抗菌薬によって治療可能な疾患であるが, 未治療では深刻な病態を引き起こす. 梅毒に対する検査・診断・治療は古くから整備され, 有効な治療薬もあるにもかかわらず容易には制御ができない感染症の一つである. 感染は感染妊婦からの胎児への経胎盤感染以外は接触感染となる. 梅毒皮膚病変との接触による感染伝播については, 本来ならば比較的容易に対応可能なようにも思えるが, 性感染症としての特性によって現実としては困難な状況にある. 公衆衛生学的には感染源になり得る時期と診断されやすい時期とのギャップが問題となっている. 世界的に梅毒症例の増加および先天梅毒の増加を受けて, 世界保健機関(WHO)は2030年までに世界の梅毒罹患率を2018年と比較して90%減少させること, および80%の国で先天梅毒罹患率を10万出生当たり50例以下にすることを世界保健総会で決定した.
Practice 医学総合
Keywords 梅毒, 発生動向, サーベイランス, 妊婦
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に913円(税込) です。

参考文献