アブストラクト
| Title | 吸入薬を正しく使うための工夫 |
|---|---|
| Subtitle | 特集 気管支喘息診療の進歩 |
| Authors | 近藤りえ子*1*2, 堀口高彦*2*3 |
| Authors (kana) | |
| Organization | *1近藤内科医院, *2藤田医科大学, *3豊田地域医療センター |
| Journal | 医学と薬学 |
| Volume | 78 |
| Number | 12 |
| Page | 1519-1528 |
| Year/Month | 2021 / 12 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 自然科学社 |
| Abstract | 「はじめに」吸入薬は直接患部に届き, 全身的副作用も最小限に抑えられるため, 気管支喘息の第一選択薬となっている. しかし内服薬と異なり吸入薬の難しい点は, 吸入操作が正確に行われないと気管内に送達しないため, 期待される薬剤効果が得られず不要なstep upに繋がることである. 患者のアドヒアランスが保たれていても, 薬剤が十分に気管内に送達されていないために喘息症状がとれていない症例をしばしば経験する. われわれは, 吸入薬を正確かつ効率的に気管内に送達させる工夫を研究してきた. 喘息の良好なコントロールが得られない場合は, 薬剤をstep upする前に吸入操作の再確認が必要である. 本稿で解説する工夫は, 何の道具も不要で, 負担金もない方法のため是非試していただきたい. 「(I) 吸入デバイスの種類と使い分け」吸入デバイスは, 大別して加圧噴霧式定量吸入器(pressurized metered dose inhaler: pMDI), ソフトミスト吸入器(soft mist inhaler: SMI), ドライパウダー製剤定量吸入器(dry powder inhaler: DPI)の3種類に大別される. |
| Practice | 医学総合 |
| Keywords | 吸入薬, 吸入療法, 吸入指導, 吸入操作ビデオ, ホー吸入 |
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参考文献
- 1) 一般社団法人日本喘息学会: 喘息診療実践ガイドライン2021. 協和企画, 東京, 2021.
- 2) 近藤りえ子, 堀口高彦: 吸入療法ガイド デバイス選択から吸入指導まで. 日本医事新報 5022: 18-36, 2020.
- 3) 一般社団法人日本小児アレルギー学会: 小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2017(JPGL2017). 協和企画, 東京, 2017.
- 4) Yoshida T, Kondo R, Horiguchi T: A comparison of posterior pharyngeal wall areas between different tongue positions during inhalation. J Allergy Clin Immunol Pract 7: 743-745.e1, 2019.
- 5) Horiguchi T, Kondo R: Determination of the preferred tongue position for optimal inhaler use. J Allergy Clin Immunol Pract 6: 1039-1041.e3, 2018.
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- 6) Yokoi T, Kondo R, Horiguchi T: Residual fluticasone in the oral cavity after inhalation with different tongue positions. J Allergy Clin Immunol Pract 7: 1668-1670, 2019.
