アブストラクト
| Title | 人工膝関節置換術で良好な可動域を獲得するには |
|---|---|
| Subtitle | 特集 ロコモ対策における人工膝関節置換術 |
| Authors | 中根邦雄 |
| Authors (kana) | |
| Organization | 総合大雄会病院整形外科人工関節センター |
| Journal | Loco CURE |
| Volume | 6 |
| Number | 3 |
| Page | 232-241 |
| Year/Month | 2020 / 8 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 先端医学社 |
| Abstract | 「Summary」近年, 高齢化とともに高齢者の人工膝関節置換術(TKA)が増えつつあり, 昨年度では10万人に達している. TKA後充実した満足な生活を過ごすためには, TKAで痛みを取るだけではなく良好な膝関節の安定性と可動域(ROM)が必要である. そのため, 後十字靭帯温存型人工膝関節置換術(CR型TKA)をおこない, 患者にとってよりよい日常生活動作(ADL)をもたらし, 正座, スポーツも可能となる手術が望まれる. CR型TKA術後の良好な成績を得るためには, 後十字靭帯(PCL), 内側側副靭帯(MCL), 外側側副靭帯(LCL)の生理的靭帯バランスを維持し, 大腿骨コンポーネントの設置は, 日本人の大腿骨前弯を考慮し, 同じサイズのコンポーネントを同じ位置に設置することが重要である. また術後の後療法もROM獲得には大切である. |
| Practice | 臨床医学：一般 |
| Keywords | 人工膝関節置換術(TKA), 可動域(ROM), 手術手技, 後療法, 正座膝 |
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参考文献
- 1) 中根邦雄ほか:CR-TKAにおける靭帯バランスについて. MB Orthopaedics 27:1-11,2014
- 2) 寺田聡史ほか:PCL温存型人工膝関節置換術の深屈曲とjoint lineの関係. 日本人工関節学会誌 38:404-405,2008
- 3) Cope MR et al:The influence of the posterior cruciate ligament in the maintenance of joint line in primary total knee arthroplasty:a radiologic study. J Arthroplasty 17:206-208,2002
- 4) 中根邦雄ほか:TKA後のhigh impact sportsの紹介. 第50回日本人工関節学会投稿中
- 5) 堀和一郎ほか:日本人の大腿骨は, 正中から前方に弯曲している-人工膝関節(TKA)における比較-. 日本人工関節学会誌 46:39-310,2016
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- 6) J Bellemans et al:Fluoroscopic analysis of the kinematics of deep flexion in total knee arthroplasty. influence of posterior condylar offset. J Bone Joint Surg Br 84:50-53,2002
- 7) 丹羽滋郎:人工膝関節の可動域の改善. 骨・関節・靭帯 12:965-968,1999
- 8) 中根邦雄ほか:FINE Knee(CR)404膝の可動域を中心とした中期成績-術前屈曲不良膝と術後の正座膝. 日本人工関節学会誌 47:7-8,2017
- 9) Walker PS et al:The load bearing area in the knee joint. J Biomech 5:581-589,1972
- 10) 中根邦雄ほか:表面置換術で行ったCR型人工膝関節置換(TKA)術後正座膝の動態解析について. 日本人工関節学会誌 45:507-508,2015
- 11) 中根邦雄ほか:後十字靭帯温存型人工膝関節置換(CR-TKA)術後, 良好な可動域を獲得出来る新しい機器の(Non Gravity-Range of Motion Machine:NG-ROMマシーン)の効果. 社会医療法人大雄会誌 21:1-8,2014
