アブストラクト
| Title | 連載第22回 高齢者の睡眠薬の使い方 |
|---|---|
| Subtitle | 連載 処方エキスパートへの道 |
| Authors | 植田真司1)2), 井上真一郎1)4), 西田圭一郎3)4) |
| Authors (kana) | |
| Organization | 1)岡山大学病院精神科神経科, 2)岡山大学病院卒後臨床研修センター, 3)岡山大学大学院医歯薬学総合研究科整形外科, 4)岡山大学病院運動器疼痛センター |
| Journal | Loco CURE |
| Volume | 6 |
| Number | 3 |
| Page | 258-261 |
| Year/Month | 2020 / 8 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 先端医学社 |
| Abstract | 高齢者では, 中途覚醒を中心とした不眠症が高頻度でみられる. 治療としてベンゾジアゼピン系薬剤などの睡眠薬が多く使用される傾向にあるが, ベンゾジアゼピン系薬剤にはせん妄などの副作用があり, とくに高齢者では生理機能変化により副作用が生じやすい. 高齢者に新規で睡眠薬をはじめる場合は, 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬・メラトニン受容体作動薬・オレキシン受容体拮抗薬など, 比較的副作用の少ない睡眠薬を使用することが推奨される. 「はじめに-高齢者の不眠について-」不眠症は罹患頻度の高い睡眠障害の一つである. 国民健康・栄養調査によると「睡眠で休養が取れていない」と回答した者の割合は23.4%であり, 日本人の4〜5人に1人が何らかの不眠を訴えている. 入眠障害はすべての年齢層において20%弱にみられる一方で, 中高年齢層では中途覚醒や早朝覚醒など睡眠を持続する力の低下による不眠症状が顕著に増加する. |
| Practice | 臨床医学：一般 |
| Keywords |
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参考文献
- 1) 厚生労働省:平成30年国民健康・栄養調査結果の概要
- 2) 三島和夫:高齢者の睡眠と睡眠障害. 保健医療科学 64:27-32,2015
- 3) Ohayon MM et al:Meta-analysis of quantitative sleep parameters from childhood to old age in healthy individuals:developing nor-mative sleep values across the human lifespan. Sleep 27:1255-1274,2004
- 4) Moore AR et al:Drug-induced cognitive impairment in the elderly. Drugs Aging 15:15-28,1999
- 5) Herings RM et al:Benzodiazepines and the risk of falling leading to femur fractures. dosage more important than elimination half-life. Arch Intern Med 155:1801-1807,1995
