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アブストラクト

Title 妊婦の凝固亢進と抗凝固療法
Subtitle 特集 : 過凝固状態と抗凝固療法・止血療法のモニター
Authors 鳥谷部邦明
Authors (kana)
Organization 三重大学医学部産科婦人科学教室
Journal Thrombosis Medicine
Volume 10
Number 1
Page 23-31
Year/Month 2020 / 3
Article 報告
Publisher 先端医学社
Abstract [Summary] 妊娠中は凝固因子が増加するため凝固亢進が起こり, 過凝固状態となる. 妊娠中に凝固・線溶系の分子マーカーは大きく変動し, 分娩約1ヵ月後に非妊娠時の値に戻る. 特発性血栓症や抗リン脂質抗体症候群の存在は, 妊娠・産褥期の静脈血栓塞栓症リスクの上昇に相乗効果を与える. 抗凝固療法の対象・必要性についてはリスク分類がされている. 妊娠期の抗凝固療法の主体は未分画ヘパリンであり, その他の抗凝固薬には制約がある. 産褥期の抗凝固療法の主体も未分画ヘパリンであるが, 妊娠期よりはその他の抗凝固薬が使用できる機会が増える. 産科DICスコアは早期でのDIC治療開始のためのスコアリング法である. また, 産科DICについて最も鋭敏な診断・治療マーカーとしてフィブリノゲン値が注目されている.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords 妊婦, 妊娠, 帝王切開, 授乳, 産科DIC
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に935円(税込) です。

参考文献

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