~
検索条件をクリア

アブストラクト

Title 44 月経困難症
Subtitle お薬立ちBOOK2022 解剖生理・病態生理から薬学管理へ II 病態生理を踏まえた薬物治療・薬学管理へ 婦人科系疾患
Authors 工藤美樹, 柴田ゆうか
Authors (kana)
Organization 広島大学大学院医歯薬学総合研究科展開医科学専攻産婦人科学 教授, 広島大学病院薬剤部 副薬剤部長
Journal 薬局
Volume 73
Number 4
Page 1269-1271
Year/Month 2022 / 3
Article 報告
Publisher 南山堂
Abstract 「疾患概念・疫学」月経困難症は, 月経の期間中に月経に随伴して起こる病的症状をいう. 症状は多様であり, 下腹部痛, 腰痛, 腹部膨満感, 嘔気, 頭痛, 疲労・倦怠感, 食欲不振, いらいら, 下痢, 憂うつなどの症状がある. 器質的疾患を伴わない機能性月経困難症と, 何らかの器質的疾患を伴う器質性月経困難症に分類され, それぞれに異なる対応が必要である. 「病態生理」機能性月経困難症は, 器質的疾患を認めない月経困難症をいう. 若年層に多く, 初経後数年から始まり, 月経の初日や2日目頃の出血量が多いときに症状が強いことが特徴である. けいれん的, 周期的な痛みを伴っており, 分泌期子宮内膜より産生されるプロスタグランジン (PG) により子宮筋が過度に収縮することが原因であるとされている. また, 無排卵でも本症を発症することがあり, その場合は子宮発育不全に起因する機能性月経困難症を認めることがある.
Practice 薬学
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。

参考文献

残りの3件を表示する
  • 2) 松本佳代子ほか : フェナセチン配合製剤の供給停止までの歴史と配合製剤をめぐる問題点. 臨床と薬物治療, 20 : 970-975, 2001.
  • 3) 日本産科婦人科学会 編 : 子宮内膜症取扱い規約第3版, pp11-17, 金原出版, 2021.
  • 4) Imai A, et al : Possible evidence that the herbal medicine shakuyaku-kanzo-to decreases prostaglandin levels through suppressing arachidonate turnover in endometrium. J Med, 26 : 163-174, 1995.