アブストラクト
Title | GLP-1受容体作動薬 |
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Subtitle | 特集 おくすり比べてみました 知っておきたい! 同種・同効薬の使いどころ |
Authors | 能登洋 |
Authors (kana) | |
Organization | 聖路加国際病院 内分泌代謝科 部長 |
Journal | 薬局 |
Volume | 74 |
Number | 1 |
Page | 19-23 |
Year/Month | 2023 / 1 |
Article | 報告 |
Publisher | 南山堂 |
Abstract | glucagon-like peptide (GLP)-1受容体作動薬は血糖降下だけでなく減量にも有効であり, 糖尿病の有無にかかわらず「やせ薬」として認可されている国もある. 本稿ではその作用機序, 効果, 副作用, 対象患者の選び方などを詳解する. 「作用機序」 インクレチンは小腸から分泌される血糖調節ホルモンであり, 小腸上部から分泌されるGLP-1と小腸下部から分泌されるgastric inhibitory polypeptide (GIP)の2種類ある. インクレチンは食事摂取に伴い分泌され, GIPは膵臓に作用するが, GLP-1はそれ以外に胃や中枢神経系にも作用する. インクレチンはDPP-4酵素によって分解される. DPP-4阻害薬は, その酵素を阻害することでインクレチンの分解を抑制し, インクレチンの効果持続に寄与する. GIPよりGLP-1の方が代謝への効果が大きいこともあり, 近年までGLP-1受容体作動薬が主に開発・販売されてきているが, 両者の合剤も開発され2022年に日本でも承認された. |
Practice | 薬学 |
Keywords |
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参考文献
- 1) 日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会 : 糖尿病標準診療マニュアル2022(一般診療所・クリニック向け), 2022. Abaivleble at : https://human-data.or.jp/wp/wp-content/uploads/2022/03/DMmanual_18.pdf
- 2) Zaccardi F, et al : Diabetologia, 61 : 1592-1602, 2018.
- 3) Lin DS, et al : Diabetologia, 64 : 2676-2686, 2021.
- 4) Zelniker TA, et al : Circulation, 139 : 2022-2031, 2019.
- 5) Margulies KB, et al : JAMA, 316 : 500-508, 2016.