アブストラクト
| Title | 婦人科漢方 |
|---|---|
| Subtitle | 特集 おくすり比べてみました 知っておきたい! 同種・同効薬の使いどころ |
| Authors | 寺内公一 |
| Authors (kana) | |
| Organization | 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 茨城県地域産科婦人科学講座 教授 |
| Journal | 薬局 |
| Volume | 74 |
| Number | 1 |
| Page | 104-110 |
| Year/Month | 2023 / 1 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 南山堂 |
| Abstract | 「更年期障害における漢方治療」 医師627人を対象として行われた日本漢方生薬製剤協会の「漢方薬処方実態調査」(2011年版)によれば, 「現在漢方薬を処方している」と答えた産婦人科医は全体の97%となっており, その割合は内科, 外科, 精神・神経科, 整形外科, 小児科のいずれよりも高くなっている. また, 同調査によれば, 医師が漢方薬を処方する割合が高い疾患・症状として「こむらがえり」「急性上気道炎」「便秘」に続く第4位に「不定愁訴・更年期障害」があげられており, 多くの産婦人科医がこの病態に対して漢方薬を処方している状況がみてとれる. 実際に治療の選択肢として, 閉経期ホルモン療法(MHT)や向精神薬を提示した場合に心理的抵抗を示し, 「よりナチュラル」な方法を求める患者は少なくない. また医師側にも, 副作用リスクや各種検査に要する労力を考慮してMHTや向精神薬を回避する傾向がある. |
| Practice | 薬学 |
| Keywords |
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参考文献
- 1) 日本漢方生薬製剤協会 : 漢方薬処方実態調査2011, 2011. Available at : https://www.nikkankyo.org/serv/pdf/jittaichousa2011.pdf
- 2) 日本産科婦人科学会ほか編・監 : 産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2020, 日本産科婦人科学会, 2020.
- 3) 長谷川弥人ほか : 漢方製剤 活用の手引き-証の把握と処方鑑別のために-, 臨床情報センター, 1998.
- 4) Terauchi M, et al : Evid Based Complement Alternat Med, 2014 : 593560, 2014.
- 5) Peng C, et al : Phytomedicine, 16 : 25-34, 2009.
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- 6) Wang YH, et al : J Pharm Pharmacol, 63 : 261-266, 2011.
- 7) Terauchi M, et al : Arch Gynecol Obstet, 284 : 913-921, 2011.
- 8) Mizowaki M, et al : Life Sci, 69 : 2167-2177, 2001.
- 9) Terauchi M, et al : Int J Gynaecol Obstet, 114 : 149-152, 2011.
- 10) Sekiya N, et al : Phytother Res, 13 : 192-196, 1999.
- 11) Sekiya N, et al : Phytother Res, 16 : 524-528, 2002.
- 12) Goto H, et al : Phytomedicine, 11 : 188-195, 2004.
- 13) Preuss HG, et al : J Am Coll Nutr, 25 : 144-150, 2006.
- 14) 後山尚久 : 女性診療科医のための漢方医学マニュアル, 改訂第2版, 永井書店, 2008.
