アブストラクト
Title | (3) 睡眠薬では取り除けない不眠の要因を整理する |
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Subtitle | 特集 睡眠薬のトリセツ 今すぐ使える不眠治療の処方箋 睡眠薬の特徴から不眠のイロハを整理する |
Authors | 椎崇 |
Authors (kana) | |
Organization | 北里大学病院 薬剤部 |
Journal | 薬局 |
Volume | 74 |
Number | 2 |
Page | 203-206 |
Year/Month | 2023 / 2 |
Article | 報告 |
Publisher | 南山堂 |
Abstract | 日本の一般成人における不眠の頻度は約20%であるが, 中高年齢層では睡眠維持障害(中途覚醒・早朝覚醒)が増加する. したがって, 高齢者の受診割合が多い医療機関においては, さらに多くの睡眠障害のある患者を診察することになると考えられる. 不眠に対し, 安易なベンゾジアゼピン系睡眠薬の使用は, 転倒・転落, 骨折, 認知機能低下, 依存などのリスクを増大させる. また, 睡眠障害によっては, 睡眠薬が無効なだけでなく, 投与によってさらに病態を悪化させる場合がある. 本稿では, 『睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)』に含まれる睡眠障害のうち, 睡眠薬では治りにくい疾患である, 睡眠時無呼吸症候群, レストレスレッグス(むずむず脚)症候群, 周期性四肢運動障害などの特殊な睡眠障害とその治療法についての概要を解説する. 「睡眠時無呼吸症候群」 睡眠時無呼吸症候群(SAS)は, 呼吸運動は続いているのに上気道が閉塞してしまう閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と, 呼吸運動そのものが停止する中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)に大別される. |
Practice | 薬学 |
Keywords |
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参考文献
- 1) Kim K, et al : Sleep, 23 : 41-47, 2000.
- 2) Kaneita Y, et al : J Epidemiol, 15 : 1-8, 2005.
- 3) 米国睡眠医学会 : 睡眠障害国際分類第3版, ライフ・サイエンス, 2018.
- 4) Marin JM, et al : Lancet, 365 : 1046-1053, 2005.
- 5) 内山 真編 : 睡眠障害の対応と治療ガイドライン, 第3版, じほう, 2019.
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- 6) Anen RP, et al : Sleep Med, 4 : 101-119, 2003.
- 7) Silber MH, et al : Mayo Clin Proc, 79 : 916-922, 2004.