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アブストラクト

Title (1) 一過性の不眠への頓服希望
Subtitle 特集 睡眠薬のトリセツ 今すぐ使える不眠治療の処方箋 キホン事例で学ぶ「ファーストチョイス」その理由
Authors 加藤隆郎1*), 小路純央1,2)
Authors (kana)
Organization 1)久留米大学医学部 神経精神医学講座, *助教, 2)久留米大学 高次脳疾患研究所 教授
Journal 薬局
Volume 74
Number 2
Page 224-228
Year/Month 2023 / 2
Article 報告
Publisher 南山堂
Abstract [Key Points] 「(1)私の第一選択薬」 オレキシン受容体拮抗薬であるレンボレキサント(デエビゴ(R)) 「(2)第一選択薬使用時の留意点」 副作用として傾眠, 頭痛, 倦怠感の出現率が3%以上, 睡眠時麻痺, 浮動性めまい, 異常な夢, 悪夢, 悪心, 体重増加が1〜3%未満で出現する点は留意する必要がある. また食事の影響を受け, 入眠効果が減弱する可能性があるため, 服用は就床直前に行い, 食直後の服用は避ける. CYP3Aにて代謝されるため, CYP3Aを中程度または強力に阻害する薬剤(フルコナゾール, エリスロマイシン, ベラパミル, イトラコナゾール, クラリスロマイシンなど)の併用に注意する. 「(3)第一選択薬が使えないときの代替薬」 オレキシン受容体拮抗薬であるレンボレキサントの代替薬としては, スボレキサントである. しかし, スボレキサントもオレキシン受容体拮抗薬という括りから, 同様に使用できない場合が多い. その際は, 頓服という観点ではベンゾジアゼピン系睡眠薬でも依存性が比較的少なく, 加えて出口戦略からもエスゾピクロンが望ましい.
Practice 薬学
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,243円(税込) です。

参考文献

  • 1) Buysse DJ : JAMA, 309 : 706-716, 2013.
  • 2) Wang PS, et al : Am J Psychiatry, 158 : 892-898, 2001.
  • 3) Murakoshi, A, et al : Psychiatry Res, 230 : 958-963, 2015.
  • 4) Winkelman, JW : N Engl J Med, 373 : 1437-1444, 2015.
  • 5) Qaseem A, et al : Ann Intern Med, 165 : 125-133, 2016.
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  • 6) Riemann D, et al : J Sleep Res, 26 : 675-700, 2017.
  • 7) 三島和夫編 : 睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン, じほう, 2014.
  • 8) 厚生労働科学研究・障害者対策総合研究事業「睡眠薬の適正使用及び減量・中止のための診療ガイドラインに関する研究班」ほか編 : 睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン-出口を見据えた不眠医療マニュアル-, 2013. Available at : http://www.jssr.jp/data/pdf/suiminyaku-guideline.pdf