アブストラクト
Title | 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI) 基礎薬学の知識で比べてみました / エビデンスで比べてみました |
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Subtitle | 特集 基礎薬学とエビデンスから おくすり比べてみました |
Authors | 桑原秀徳, 阪岡倫行, 青島周一* |
Authors (kana) | |
Organization | 瀬野川病院 薬剤課, *中野病院 薬局 |
Journal | 薬局 |
Volume | 75 |
Number | 1 |
Page | 74-79 |
Year/Month | 2024 / 1 |
Article | 報告 |
Publisher | 南山堂 |
Abstract | 「剤形や適応症の違いで比べてみました」すべての選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)で錠剤(普通錠), 一部のSSRIで口腔内崩壊錠(OD錠)を選択することができる. また, パロキセチンのみ腸溶性徐放錠(CR錠)を有する. 剤形の違いに関連した患者指導が必要な薬剤も存在するため, 注意が必要である. また, 各薬剤で保険適用となる適応症の範囲が異なる点にも注意が必要である. 各SSRIの剤形や適応症の違い, 剤形に関連した患者への指導に関する注意について表1に示す. 「フルボキサミン」剤形は錠剤のみとなっている. 適応症では, うつ病・うつ状態以外に強迫性障害や社会不安障害に対して適応取得している点が特徴である. フルボキサミンの注意点として, 噛み砕くと苦みがあり, 舌のしびれ感が現れる場合があるため, 十分な水とともに服用し, 噛み砕かないよう指導する必要がある. 「パロキセチン」錠剤, OD錠, CR錠の3種類の剤形を選択することができる. |
Practice | 薬学 |
Keywords |
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参考文献
- 1) 井上 猛 : 抗うつ薬. In : 樋口輝彦監, 精神科のくすりハンドブック第3版, pp37-85, 総合医学社, 2020.
- 2) 大谷浩一 : 臨床薬理, 44 : 289-290, 2013.
- 3) Weiss J, et al : J Pharmacol Exp Ther, 305 : 197-204, 2003.
- 4) 井上 猛ほか : 臨床精神薬理, 23 : 1091-1096, 2020.
- 5) Cipriani A, et al : Lancet, 391 : 1357-1366, 2018.