アブストラクト
Title | (2) ステロイド点眼剤の小児使用時の注意点は? |
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Subtitle | 特集 子どものためのステロイド外用剤のレシピ ポイント整理! 子どものアレルギー性結膜炎とステロイド点眼剤 |
Authors | 中田雄一郎 |
Authors (kana) | |
Organization | 大阪大谷大学薬学部 医薬品開発学講座 教授 |
Journal | 薬局 |
Volume | 75 |
Number | 2 |
Page | 240-242 |
Year/Month | 2024 / 2 |
Article | 報告 |
Publisher | 南山堂 |
Abstract | ステロイドは炎症細胞の浸潤抑制, 起炎物質の産生抑制, 血管透過性抑制などにより, 広汎な抗炎症作用を示すが, 免疫力を抑制するという性質ももつため, 体外から細菌などが侵入しやすくなるという特性がある. ステロイド外用剤の場合, 薬剤の浸透に影響する皮膚のバリア機能に応じて中学生以上なら「ストロング」ランク, 幼児〜小学生は「マイルド」ランク, 2歳未満であれば「ウィーク」ランクと年齢に応じてステロイドの強さを使い分ける. 点眼剤の場合, 投与部位の角膜・結膜は皮膚のように角層に覆われておらず, 眼球の大きさも眼軸長を指標でみると, 出生時は約17mm, 1歳で約21mmと急速に伸長した後, 成長は緩慢で成人は約24mmとなり, 小児と成人でそれほど大きな差があるわけではない. さらに医療用ステロイド点眼剤の種類は少なく, 大人と同じ点眼剤が小児にも使用されている. |
Practice | 薬学 |
Keywords |
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参考文献
- 1) 野村耕治:あたらしい眼科, 15:1495-1499, 1998.
- 2) フルメトロン(R)点眼液0.02%/0.1%, 医薬品インタビューフォーム, 2023年9月改訂(第11版).
- 3) Armaly MF: Invest Ophthalmol, 4:187-197, 1965.
- 4) 大路正人ほか:臨床眼科, 46:749-752, 1992.