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アブストラクト

Title 06 ADHD治療薬
Subtitle みえる! わかる! 精神科のくすり 第2章 精神疾患と薬物療法
Authors 松本康弘
Authors (kana)
Organization ワタナベ薬局上宮永店
Journal 薬局
Volume 75
Number 4
Page 556-564
Year/Month 2024 / 3
Article 報告
Publisher 南山堂
Abstract 「作用点の違いを比較する」「注意欠如・多動症(ADHD)とは」注意欠如・多動症(attention-deficit/hyperactivity disorder:ADHD)は不注意, 多動性, 衝動性の3つの症状を特徴とする発達障害の一つです. 原因は, 大脳の前頭前野の機能低下です. 前頭前野はコミュニケーションを取ること, 集中することなどに深く関わっているため, 機能低下により不注意, 多動性, 衝動性の症状がみられます. 前頭前野の機能には中枢性のドパミン神経とノルアドレナリン神経が大きく関与します. 前頭前野に向かって, ドパミン神経は腹側被蓋野から, ノルアドレナリン神経は青斑核から伸びています. ADHDの患児では, 前頭前野のシナプスにおいてカテコールアミン神経の興奮がうまく伝播されないため, ドパミンやノルアドレナリンの作用が低下し前頭前野の機能が障害されています.
Practice 薬学
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,683円(税込) です。

参考文献

  • 1) ADHDの診断・治療指針に関する研究会ほか編:注意欠如・多動症 - ADHD - の診断・治療ガイドライン, 第5版, じほう, 2022.
  • 2) Barkley RA, et al:Pediatrics, 111:97-109, 2003.
  • 3) 大守伊織ほか:岡山大学大学院教育学研究科研究集録, 174:9-14, 2020.