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アブストラクト

Title 04 ノルアドレナリン (アドレナリン)
Subtitle みえる! わかる! 精神科のくすり 第3章 用語解説
Authors 三輪高市
Authors (kana)
Organization 鈴鹿医療科学大学薬学部 教授
Journal 薬局
Volume 75
Number 4
Page 594-595
Year/Month 2024 / 3
Article 報告
Publisher 南山堂
Abstract ノルアドレナリン(NA)は中枢神経系および末梢神経系で働いています. 末梢では交感神経の情報伝達物質を担っており, はたらきが活発になると, 心拍数の上昇, 血圧上昇, 消化器系の運動の抑制, 脂肪や多糖質からのエネルギー産生などが引き起こされます. また, 副腎皮質から放出されてシグナル伝達物質として働きます. 「ノルアドレナリン神経系と情動および抑うつ症状」ここからは, 中枢神経系でのNAの作用を中心に解説します. 中枢神経系ではNAは覚醒レベルの調節のほか, 注意や記憶などの高次脳機能と深く関与しており, 意欲, 集中力, 思考力などに影響します. はたらきが減弱するとうつ病の発症につながるほか, はたらきが過剰になると不安感や攻撃性が強くなり, めまい, 動悸, 心拍数の上昇など, パニック障害の症状につながるとされています. さらに, 発達障害の一つであるADHD(注意欠如・多動症)にも関係しています.
Practice 薬学
Keywords
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