アブストラクト
Title | 08 アセチルコリン受容体 |
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Subtitle | みえる! わかる! 精神科のくすり 第3章 用語解説 |
Authors | 三輪高市 |
Authors (kana) | |
Organization | 鈴鹿医療科学大学薬学部 教授 |
Journal | 薬局 |
Volume | 75 |
Number | 4 |
Page | 602-603 |
Year/Month | 2024 / 3 |
Article | 報告 |
Publisher | 南山堂 |
Abstract | アセチルコリンの受容体は, 特有のアゴニスト(受容体を作動させる物質)で2種類に分けられ, それぞれのアゴニストの名前から, ニコチン性アセチルコリン受容体(ニコチン受容体), ムスカリン性アセチルコリン受容体(ムスカリン受容体)と名づけられています. アセチルコリン系の拮抗薬として知られるアトロピンやスコポラミンにはムスカリン受容体を阻害する作用があります. また, 研究薬物として使用されるツボクラリンはニコチン受容体を阻害します. 「ニコチン性アセチルコリン受容体(ニコチン受容体)」ニコチン受容体は陽イオン選択性のイオンチャネル型受容体で, 神経筋接合部, 自律神経節, 副腎髄質, 中枢神経系などに分布します. ニコチン受容体は五量体で, 5つのサブユニットの組み合わせで筋肉型と神経型に分かれます. 筋肉型をNm受容体〔mはmuscle(筋肉)の意味〕, 神経型をNn受容体〔nはnerve(神経)の意味〕とよびます. |
Practice | 薬学 |
Keywords |
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参考文献
- 1) Gray SL, et al:JAMA Intern Med, 175(3):401-407, 2015.