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アブストラクト

Title (7) 胆管炎・胆嚢炎
Subtitle 特集 もっと抗菌薬が好きになる 微生物学検査の活かし方検査結果を解釈しよう! 検体別にみる抗菌薬の選択の考え方
Authors 中根茂喜
Authors (kana)
Organization 地域医療機能推進機構 可児とうのう病院 薬剤部 副薬剤部長
Journal 薬局
Volume 75
Number 9
Page 1388-1395
Year/Month 2024 / 8
Article 報告
Publisher 南山堂
Abstract 「どんな訴えがあったときに微生物検査をする?」急性胆道炎 (胆管炎・胆嚢炎) を疑うべき症状は, 発熱, 悪寒, 腹痛, 黄疸, 悪心, 嘔吐, 意識障害がある. これらの症状を1つでも認める場合は急性胆道炎を疑って, 診断を進める必要がある. 胆嚢炎の初期症状は上腹部の不快感や鈍痛で, 炎症の進行とともに右季肋部痛になり, 次第に激痛になる. 一方, 急性胆管炎は, 発熱し黄疸が出現し, 右季肋部痛が起こり, 敗血症から急速に状態が悪化することがあるため, 迅速な対応が求められる. 急性胆管炎の死亡率は2.7〜10%である一方, 急性胆嚢炎の死亡率はおよそ1%未満とされている. 胆管炎と胆嚢炎で病態は異なり, 急性胆管炎は胆管内の結石や胆管がんなどの悪性疾患によって胆管が狭められて胆汁がうっ滞し, 細菌感染が起こる. 胆嚢炎の90〜95%は胆石に起因し, 胆嚢内圧が上昇して胆嚢壁の障害や炎症が起こり, さらに細菌感染が加わって増悪する.
Practice 薬学
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,573円(税込) です。

参考文献

  • 1) 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン改訂出版委員会ほか編:急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018,第3版, pp47-56, 医学図書出版, 2018.
  • 2) Kiriyama S, et al: J Hepatobiliary Pancreat Sci, 19:548-556, 2012.
  • 3) Yokoe M, et al: J Hepatobiliary Pancreat Sci, 19:578-585, 2012.
  • 4) 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン改訂出版委員会ほか編:急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018,第3版, p133, 医学図書出版, 2018.
  • 5) Gomi H, et al: J Hepatobiliary Pancreat Sci, 20:60-70, 2013.
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  • 6) 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン改訂出版委員会ほか編:急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018,第3版, pp179-200, 医学図書出版, 2018.
  • 7) 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン改訂出版委員会ほか編:急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018,第3版, pp138-140, 医学図書出版,2018.
  • 8) 大毛宏喜ほか:腹腔内感染症.In:日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師認定委員会編,抗菌化学療法認定薬剤師テキスト改訂版2021, pp192-200, 日本化学療法学会, 2021.