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アブストラクト

Title (10) 発熱性好中球減少症
Subtitle 特集 もっと抗菌薬が好きになる 微生物学検査の活かし方検査結果を解釈しよう! 検体別にみる抗菌薬の選択の考え方
Authors 和知野千春
Authors (kana)
Organization 名古屋市立大学医学部附属東部医療センター 薬剤部 助教
Journal 薬局
Volume 75
Number 9
Page 1408-1415
Year/Month 2024 / 8
Article 報告
Publisher 南山堂
Abstract 「どんな訴えがあったときに微生物検査をする?」がん薬物療法に伴い, 多くの抗がん薬は細胞分裂を阻害するために血球減少を引き起こす. 特に好中球数が減少すると細菌や真菌感染症のリスクが高まる. 好中球減少状態での感染症は迅速な対応を行わないと急速に重篤な感染症へ発展するため, 迅速な対応が行えるよう常に備えておく必要がある. 2024年2月に日本臨床腫瘍学会より7年ぶりに『発熱性好中球減少症 (FN) 診療ガイドライン』が改訂された. 本稿では, がん薬物療法に伴う発熱性好中球減少症を対応するための基本的知識や, 抗菌薬の適正使用をするための微生物学検査の活かし方を中心に事例を述べつつ, 改訂されたガイドラインについて簡単に触れる. 「好中球減少」免疫が十分に機能できない状態を免疫不全といい, その分類方法はさまざまあるが, 好中球減少, 液性免疫低下, 細胞性免疫低下, 皮膚バリアの障害である.
Practice 薬学
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,573円(税込) です。

参考文献

  • 1) 日本臨床腫瘍学会編:発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン,改訂第3版,南江堂, 2024.
  • 2) 日本臨床腫瘍研究グループ:Common Terminology Criteria for Adverse Events (CTCAE) version 5.0, 2022.
  • 3) Nesher L, et al: Infection, 42:5-13, 2014.
  • 4) Smith TJ, et al: J Clin Oncol, 33:3199-3212, 2015.
  • 5) National Comprehensive Cancer Network: NCCN clinical practice guidelines in oncology: Hematopoietic growth factors, version 2, 2024.
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  • 6) Aapro MS, et al: Eur J Cancer, 47:8-32, 2011.
  • 7) Klastersky J, et al: J Clin Oncol, 18:3038-3051, 2000.
  • 8) Carmona-Bayonas A, et al: Br J Cancer, 105:612-617, 2011.
  • 9) Flowers CR, et al: J Clin Oncol, 31:794-810, 2013.
  • 10) Chaftari P, et al: Cancer Med, 10:8475-8482, 2021.