アブストラクト
Title | (2) コラム 変化し続けるアトピー性皮膚炎治療薬 |
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Subtitle | 特集 薬剤師の情報福袋 新薬, 診療GL, etc詰め合わせ Catch Up! おくすり情報アップデート |
Authors | 加藤則人 |
Authors (kana) | |
Organization | 京都府立医科大学 北部キャンパス長 |
Journal | 薬局 |
Volume | 76 |
Number | 1 |
Page | 60-61 |
Year/Month | 2025 / 1 |
Article | 報告 |
Publisher | 南山堂 |
Abstract | アトピー性皮膚炎 (AD) の病態では, 皮膚バリア機能の低下のために皮膚への軽微な刺激に反応して皮膚炎をくり返すことが最も重要である. バリア機能が低下した皮膚から侵入したアレルゲンによるアレルギー炎症で, 皮膚炎はさらに悪化する. そして, 皮膚炎による皮膚バリア機能のさらなる低下や被刺激性の亢進, かゆみによる皮膚の掻破刺激などによって, 湿疹がますます悪化する悪循環が生じ, 慢性化, 難治化していく. ADの治療における3つの柱は, 皮膚の炎症やかゆみを軽快させ炎症の悪循環を止める薬物療法, 皮膚バリア機能低下に対する外用療法・スキンケア, 悪化因子の検索と除去である. 近年ADの病態やかゆみのメカニズムに関する研究が大きな進歩を遂げ, その成果を基に新しい作用機序をもつ治療薬が多く開発された. この1年間で新しく使用できるようになったAD治療薬の概略を紹介する. 「IL-4やIL-13を標的にした薬剤」「デュピルマブ」インターロイキン (IL) -4やIL-13などの2型サイトカインは喘息やADなどのアレルギー疾患のアレルギー炎症の病態形成にきわめて重要である. |
Practice | 薬学 |
Keywords |
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