アブストラクト
Title | (1) ヤヌスキナーゼとJAK阻害薬 |
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Subtitle | 特集 今こそ知りたい! JAK阻害薬 適応の拡大を追いかける & 免疫系に強くなる JAK阻害薬と免疫系にはたらくくすり |
Authors | 吉村昭彦 |
Authors (kana) | |
Organization | 東京理科大学 生命医科学研究所 分子病態学部門 教授 |
Journal | 薬局 |
Volume | 76 |
Number | 2 |
Page | 211-216 |
Year/Month | 2025 / 2 |
Article | 報告 |
Publisher | 南山堂 |
Abstract | 「Key Points」 ●ヤヌスキナーゼ(JAK)はさまざまなサイトカインのシグナルを細胞内に伝える「シグナル変換酵素」である. ●JAKにはJAK1, JAK2, JAK3, TYK2の4種類があり, サイトカインの受容体に会合している. サイトカイン受容体によって使われるJAKが異なる. ●JAK1, JAK2, TYK2は広範な細胞に発現しているが, JAK3は血液系, 免疫系の細胞にのみ発現し, 共通γ鎖に会合する. ●JAK阻害薬の多くはATP競合型であり, サイトカインの作用を遮断することができる. JAK選択性により抑制するサイトカインが若干異なる. ●JAK阻害薬は自己免疫性疾患やアレルギー性疾患の治療に使われる. 適応する疾患は現在拡がりつつある. / 「JAK型チロシンキナーゼとは」 サイトカイン受容体のシグナル伝達に関与する細胞内ドメインには, box1, 2とよばれる各種サイトカイン受容体で保存されている配列が存在し, ヤヌスキナーゼ(JAK)型チロシンキナーゼが会合する. |
Practice | 薬学 |
Keywords |
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