アブストラクト
Title | 06 切迫早産に関連する薬剤 |
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Subtitle | みえる! わかる! 婦人科・産科・女性医療のくすり 第2部 婦人科疾患・女性医療と薬物療法 |
Authors | 室月淳 |
Authors (kana) | |
Organization | 宮城県立こども病院産科 科長 |
Journal | 薬局 |
Volume | 76 |
Number | 4 |
Page | 642-650 |
Year/Month | 2025 / 3 |
Article | 報告 |
Publisher | 南山堂 |
Abstract | 妊娠37〜41週での分娩が正期産であり, 妊娠22〜36週で産まれることを「早産」とよびます. 妊娠22週は児の成育限界であり, それ以前に生まれて生存した児の報告は存在しません. 妊娠22週未満の児の娩出, すなわち妊娠の中断を「流産」といいます. 切迫早産は, 明白な母体あるいは胎児の疾患がないにもかかわらず, 早発陣痛が起こり, その結果として前期破水や早産に進行するおそれがあるものです. 切迫早産の原因とされるものも, 多胎, 羊水過多, 前期破水や早産の既往, 頸管無力症, 子宮奇形, 感染など多様ですが, これらは原因というよりはリスク因子といえるでしょう. 早産を起こすほんとうの意味での原因というのは, はっきりしません. 「作用・作用機序の違いを比較する」妊婦に使用できる安全で有効な切迫早産治療薬はそもそも種類が多くありません. とくに国内で認可されている薬剤は限られています. |
Practice | 薬学 |
Keywords |
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