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アブストラクト

Title 心筋炎・心筋症
Subtitle 特集 小児のPOCUS 一般外来に潜む心疾患
Authors 森一博
Authors (kana)
Organization 徳島県立中央病院 小児科
Journal 治療
Volume 102
Number 4
Page 412-416
Year/Month 2020 / 4
Article 報告
Publisher 南山堂
Abstract 問06 1歳男児. 3日前から37.6℃の発熱と嘔吐下痢が出現. 朝から多呼吸, 顔色不良となり救急外来を受診した. 外来での心臓超音波検査を示す(図1[a]左室M-mode, [b]四腔断面カラードプラ). この症例で正しい記載を1つ選べ. (1)左室壁は著明に浮腫状である. (2)左室腔はまだ拡大していない. (3)左室収縮は低下している. (4)僧帽弁逆流は軽度である. (5)拡張型心筋症が疑われる. 「I 対象となる年齢, 初発症状と臨床検査」 心筋炎はあらゆる年齢層で発症する. 多くの例は2週間以内にウイルス感染の先行を認める. 心筋炎発症時に発熱は必発ではない(50%). 消化器症状(嘔気, 嘔吐, 腹痛)は重要で40%に出現する. 呼吸器症状(喘鳴, 多呼吸)も30%の例で認める. 見逃し例の初期診断の多くが「風邪」, 「胃腸炎」であることを忘れてはならない. 胸痛も急性心膜炎や肥大型心筋症の症状として重要である.
Practice 臨床医学:一般
Keywords
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参考文献