アブストラクト
Title | 低ナトリウム血症 |
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Subtitle | 学術 治療法の再整理とアップデートのために 専門家による私の治療 |
Authors | 熊谷天哲, 内田俊也 |
Authors (kana) | |
Organization | 伊丹ガーデンズクリニック, 帝京平成大学ヒューマンケア学部柔道整復学科教授 |
Journal | 日本医事新報 |
Volume | |
Number | 4997 |
Page | 40-40 |
Year/Month | 2020 / 2 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本医事新報社 |
Abstract | 「疾患メモ」低ナトリウム(Na)血症は最もよく認められる電解質異常のひとつである. 慢性的な軽度の低Na血症では明らかな症状がなくとも, 軽度の認知障害や歩行障害, さらには骨粗鬆症から転倒・骨折しやすく, その治療の重要性が示唆されている. 「診断のポイント」低Na血症の鑑別診断は高血糖, 高中性脂肪血症, パラプロテイン血症, マンニトール, グリセオール(R)(濃グリセリン)投与に伴う偽性低Na血症を除外した後, 体液量の評価, ホルモン検査などが必要であり, すぐにはできないことが多い. 症候性の高度な低Na血症では鑑別診断より治療を優先する. 「私の治療方針・処方の組み立て方」低Na血症の治療法は, 生理食塩水, 高張食塩水, 水分制限, ループ利尿薬, 抗利尿ホルモン(antidiuretic hormone: ADH)阻害薬, 尿素などがある. |
Practice | 医学総合 |
Keywords |
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参考文献
- 1) AyLls JC, et al: Clin J Am Soc Nephrol. 2010;5(2):167-8.