アブストラクト
Title | [解説] 心理的安全性のつくり方 |
---|---|
Subtitle | 特集2 看護師がつくる心理的安全性 |
Authors | 武井麻子 |
Authors (kana) | |
Organization | Office-Asako 代表 / 日本赤十字看護大学名誉教授 |
Journal | 看護 |
Volume | 75 |
Number | 2 |
Page | 70-74 |
Year/Month | 2023 / 2 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本看護協会出版会 |
Abstract | 本稿では, 心理的安全性が必要とされた背景や, この言葉の意味を考察するとともに, 筆者自身の経験を交えて医療の場における心理的安全性について解説. その上で, 心理的安全性の高い組織につくり変える3つのツールキット「土台をつくる」「参加を求める」「生産的に対応する」について紹介します. 「はじめに」「心理的安全性」という言葉を初めて耳にしたときに思ったのは, 日本語には「安心」という言葉があるのに, なぜこの言葉なのかということでした. 今や, 政治家までもが「安心・安全」と呪文のように繰り返しているではありませんか. 一体, 「心理的安全性」とは何なのでしょうか. 調べてみると, これは米国のハーバード大学ビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授が提唱している概念だとわかりました. 彼女は「人々が一丸となり最高の仕事ができる職場環境をつくること」をテーマに, 特にグループとチームに焦点を当てて研究しているということでした. |
Practice | 看護学 |
Keywords |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に803円(税込) です。
参考文献
- 1) エイミー・C・エドモンドソン:恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす,野津智子訳,英治出版, Kindle版,p.13,2021.
- 2) エイミー・C・エドモンドソン:恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす,野津智子訳,英治出版, Kindle版,p.15,2021.
- 3) エイミー・C・エドモンドソン:恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす,野津智子訳,英治出版, Kindle版,p.15,2021.
- 4) エイミー・C・エドモンドソン:恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす,野津智子訳,英治出版, Kindle版,p.13,2021.
- 5) Eiton English Vocablog:#101『安心・安全』の英語は本当にsafe and secure ?(https://www.eevocablog.com/safe-and-secure/)[2022.11.16確認]
残りの16件を表示する
- 6) Bowlby,J:A Secure Base:Clinical applications of attachment theory, Tavistock/Routledge,1988.
- 7) Felitti V. J., et al.:`Relationship of Childhood Abuse and Household Dysfunction to Many of the Leading Causes of Death in Adults.The Adverse Childhood Experiences(ACEs)Study',American Journal of Preventive Medicine,14(4),p.245-258,1998.
- 8) ACEs and Toxic Stress:Frequently Asked Questions, Center on the Developing Child,Harvard University.(https://developingchild.harvard.edu/resources/aces-and-toxic-stress-frequently-asked-questions/)[2022.11.27確認]
- 9) 土居健郎:「甘え」の構造,弘文堂,p.82,1971.
- 10) 土居健郎:続「甘え」の構造,弘文堂,p.68,2001.
- 11) 土居健郎:続「甘え」の構造,弘文堂,p.109-110,2001.
- 12) エイミー・C・エドモンドソン:恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす,野津智子訳,英治出版, Kindle版,p.145,2021.
- 13) 武井麻子,鈴木純一編:レトリートとしての精神病院,ゆみる出版,1998.
- 14) エイミー・C・エドモンドソン:恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす,野津智子訳,英治出版, Kindle版,p.188,2021.
- 15) エイミー・C・エドモンドソン:恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす,野津智子訳,英治出版, Kindle版,p.188,2021.
- 16) ジュディス・L・ハーマン:心的外傷と回復【増補版】,中井久夫訳,みすず書房,p.75,1999.
- 17) エイミー・C・エドモンドソン:恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす,野津智子訳,英治出版, Kindle版,p.77,2021.
- 18) エイミー・C・エドモンドソン:恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす,野津智子訳,英治出版, Kindle版,p.204,2021.
- 19) 浦河べてるの家:べてるの家の「当事者研究」,医学書院,2005.
- 20) A. オブホルツァー 編:組織のストレスとコンサルテーション 対人援助サービスと職場の無意識,武井麻子監訳,p.27-28,金剛出版,2016.
- 21) 土居健郎:続「甘え」の構造,弘文堂,p.198,2001.