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アブストラクト

Title 10. ムコ多糖症
Subtitle 特集 診断・治療可能な遺伝性疾患を見逃さないために 各論 III. 先天代謝異常症
Authors 小須賀基通
Authors (kana) こすがもとみち
Organization 国立成育医療研究センター 遺伝診療科
Journal 小児科臨床
Volume 73
Number 5
Page 714-719
Year/Month 2020 / 5
Article 報告
Publisher 日本小児医事出版社
Abstract 「I. 病因」 細胞内小器官の一つであるライソゾームには, 約60種類の酸性加水分解酵素が存在しており, 細胞内において様々な基質の分解を行っている. ライソゾーム病は, ライソゾーム内の加水分解酵素の異常などにより, 中間代謝産物の過剰蓄積やオートファジーの阻害が生じ, 細胞障害が引き起こされる先天代謝異常症であり, 約50種類の疾患概念が確立している. ムコ多糖症はライソゾーム病の一つであり, ムコ多糖の分解に関わるライソゾーム酵素の活性低下もしくは欠損により, ムコ多糖が細胞内に過剰蓄積し, 細胞・組織障害を引き起こす. ムコ多糖は, アミノ糖とウロン酸の二糖の繰り返し構造を有する多糖体であり, デルマタン硫酸, ヘパラン硫酸, ケラタン硫酸, コンドロイチン硫酸, ヒアルロン酸などに分類される. これらのムコ多糖は, 生体内では全臓器に広く分布しており, 特に結合組織, 軟骨, 神経組織などに多く存在する.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords ライソゾーム病, ムコ多糖, Dysostosis Multiplex, 酵素補充療法, 造血幹細胞移植
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に968円(税込) です。

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