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アブストラクト

Title 6. クループ症候群
Subtitle 特集 私の処方2021 II. 呼吸器疾患の処方
Authors 井上壽茂
Authors (kana) いのうえとししげ
Organization 住友病院 小児科
Journal 小児科臨床
Volume 74
Number 増刊
Page 1705-1709
Year/Month 2021 /
Article 報告
Publisher 日本小児医事出版社
Abstract 「I. 疾患の概略」クループ症候群は, 喉頭部周辺の狭窄を来し, 犬吠様咳嗽, 吸気性喘鳴, 嗄声などの特徴的症状を示す急性炎症性疾患の総称である. 1〜2歳を中心とする乳幼児期に好発し, 男児に多く(女児の1.5倍程度), 反復罹患する例もある. 通年性にみられるが, 晩秋から冬季に多い. 乳幼児の気道は喉頭部, 特に声門下腔の内径が狭いため各種ウイルス(パラインフルエンザウイルス, インフルエンザウイルス, アデノウイルスなど)やマイコプラズマによる上気道感染の影響が喉頭部に波及すると容易に狭窄症状を呈する. 症状の進行は緩徐なことが多く, 鼻汁や微熱などの感冒症状が先行し, 1〜3日して徐々に特徴的な症状(犬吠様咳嗽, 嗄声, 吸気性喘鳴など)が出現し, 啼泣や興奮により増強する. 軽症例がほとんどで1〜2日で自然軽快するが, 夜間に増悪し救急外来を受診することが多い. 入院治療を必要とする重症例はわずかであるが, ときに換気不全のため気管内挿管を要する.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords クループ症候群, 犬吠様咳嗽, 吸気性喘鳴, ステロイド, エピネフリン吸入
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に968円(税込) です。

参考文献

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