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アブストラクト

Title 7. くる病・骨軟化症
Subtitle 特集 私の処方2021 VIII. 内分泌・代謝疾患の処方
Authors 難波範行
Authors (kana) なんばのりゆき
Organization 鳥取大学医学部周産期・小児医学分野
Journal 小児科臨床
Volume 74
Number 増刊
Page 1944-1951
Year/Month 2021 /
Article 報告
Publisher 日本小児医事出版社
Abstract 「I. 定義」くる病, 骨軟化症は, 骨石灰化障害を特徴とする疾患である. このうち, 成長軟骨帯閉鎖以前に発症するものを, くる病と呼ぶ. 「II. くる病・骨軟化症の病態」近年, くる病・骨軟化症の主因は慢性低リン血症と考えられている. 慢性低リン血症により骨近傍におけるリン酸・ピロリン酸(石灰化阻害物質)比は低下し, 骨石灰化は抑制され, 骨芽細胞分化も抑制される. これはくる病, 骨軟化症のいずれにおいても共通する病態であり, 骨組織では類骨(石灰化されていない骨基質)の増加として認められる. 一方, 成長軟骨帯では, 慢性低リン血症により肥大軟骨細胞のアポトーシスが抑制され, その結果, 成長軟骨帯は肥厚する. このように, 小児では骨, 成長軟骨帯の双方への慢性低リン血症の作用により, 小児特有のくる病の病態が惹起される. 「III. くる病・骨軟化症の症状と検査所見」くる病では, 上述の骨石灰化の低下により, 頭蓋癆, 大泉門の開離, 内反膝(O脚)・外反膝(X脚)などの骨変形, 脊柱の彎曲などの所見が認められることがある.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords ビタミンD欠乏性くる病, 低リン血症性くる病, 高Ca尿症を伴う遺伝性低リン血症性くる病, 線維芽細胞増殖因子23(FGF23), ブロスマブ
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に968円(税込) です。

参考文献

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