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アブストラクト

Title 高心拍出性心不全を来したびまん性乳児肝血管腫に対してシロリムスが有効であった新生児例
Subtitle 臨床研究・症例報告 血液・腫瘍
Authors 宮崎悠夏, 古井貞浩, 関満, 川原勇太, 森田裕介, 鈴木峻, 岡健介, 松原大輔, 佐藤智幸, 田島敏広, 小坂仁
Authors (kana) みやざきはるか, ふるいさだひろ, せきみつる, かわはらゆうた, もりたゆうすけ, すずきしゅん, おかけんすけ, まつばらだいすけ, さとうともゆき, たじまとしひろ, おさかひとし
Organization 自治医科大学 小児科学
Journal 小児科臨床
Volume 77
Number 1
Page 67-72
Year/Month 2024 /
Article 報告
Publisher 総合医学社
Abstract 「要旨」びまん性肝血管腫(DHH)は高心拍出性心不全や凝固異常といった重篤な合併症を生じる. DHHに対しては定まった治療戦略はないが, 近年, リンパ脈管奇形において, mTOR阻害薬であるシロリムスの有効性が示唆されている. 今回, DHH新生児例に対して, mTOR阻害薬を含めた内科的治療により良好な経過を得た症例を報告する. 症例は日齢14, 女児. 高心拍出性心不全と肝腫大を呈し, 腹部造影CTと腹部MRIの結果からDHHと診断した. 入院4日目からプロプラノロール, 入院7日目からステロイドパルスを開始したものの, DHHによる肝腫大と呼吸循環不全が進行した. そのため, 入院9日目からシロリムスを併用したところ, 入院13日目ごろから肝腫大は軽減し, 心不全や呼吸障害は改善した. DHHに対してmTOR阻害薬を使用することにより, 侵襲的治療を回避できる可能性がある.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords 乳児血管腫, びまん性肝血管腫, mTOR阻害薬, infantile hemangioma, diffuse hepatic hemangioma, mTOR inhibitor
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に968円(税込) です。

参考文献

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