~
検索条件をクリア

アブストラクト

Title 1. 原発性免疫不全症
Subtitle 特集 診断・治療可能な遺伝性疾患を見逃さないために 各論 IV. 血液・免疫性疾患
Authors 谷田けい, 金兼弘和
Authors (kana) たにたけい, かねがねひろかず
Organization 東京医科歯科大学 発生発達病態学分野
Journal 小児科臨床
Volume 73
Number 5
Page 737-743
Year/Month 2020 / 5
Article 報告
Publisher 日本小児医事出版社
Abstract 「I. 免疫不全とは」 免疫不全とは免疫機構の破綻により起こる. 病原体を排除できなければ, 反復性感染, 難治性感染, 遷延性あるいは持続性感染, 日和見感染, 重症感染がみられる"易感染"状態となる. 特に持続感染や日和見感染は健常小児では極めて稀で, HIV感染などの二次的要因がなければ免疫不全症を疑う. 病原体以外にも, 老朽化した細胞や細胞分裂の際に偶発的に生じた不良細胞, がん化細胞も非自己として免疫機構が認識し排除している. それゆえ免疫不全では悪性腫瘍の発生率が高い. 病原体でないものを攻撃するアレルギーや, 病原体がなくても攻撃する自己炎症性疾患も免疫の異常による. 自己に対して免疫応答を起こす自己免疫疾患もある. 近年では, 易感染性に加えこれらも含めた幅広い疾患概念, 免疫異常症(Inborn errors of immunity ; IEI)という言葉が使われ始めている. 免疫機構は大きく, 自然免疫, 獲得免疫, 液性免疫, 細胞性免疫の4つの軸で表すことができる.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords 原発性免疫不全症, 重症複合免疫不全症, X連鎖無ガンマグロブリン血症, 分類不能型免疫不全症, 慢性肉芽腫症
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に968円(税込) です。

参考文献

残りの22件を表示する