アブストラクト
| Title | 27. 抗精神病薬, 抗うつ薬, 気分安定薬, 精神刺激薬 |
|---|---|
| Subtitle | 医薬品副作用学 (第3版) 上 - 薬剤の安全使用アップデート - II 薬効群別副作用 |
| Authors | 尾鷲登志美 |
| Authors (kana) | |
| Organization | 牧田総合病院 精神科 |
| Journal | 日本臨牀 |
| Volume | 77 |
| Number | 増刊号3 |
| Page | 294-298 |
| Year/Month | 2019 / |
| Article | 報告 |
| Publisher | 日本臨牀社 |
| Abstract | 「1. 抗精神病薬」抗精神病薬は主に幻覚・妄想に対する薬であるが, 従来型(定型)と新規(非定型, 第二世代)抗精神病薬に大別される. 前者にはハロペリドール, クロルプロマジン, レボメプロマジンなどがあり, 後者にはリスペリドン, オランザピン, クエチアピン, アリピプラゾール, パリベリドン, ブロナンセリン, アセナピン, ブレクスピプラゾールがある. 従来型抗精神病薬に比して, 錐体外路症状などの副作用が軽減されたのが新規抗精神病薬といえるが, 全ての副作用が緩和されたわけではない. 例えば, 新規抗精神病薬の中でもserotonin-dopamine antagonist(SDA)のリスペリドンでは乳汁分泌や月経異常などの高プロラクチン血症を来しやすい. 一方, 多くの受容体を阻害するmulti-acting receptor targeted antipsychotics(MARTA)のオランザピンでは, 体重増加や食欲亢進, 耐糖能異常が生じやすい. |
| Practice | 医学総合 |
| Keywords | 錐体外路症状, 耐糖能異常, 悪性症候群, 薬物相互作用, 血中濃度 |
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参考文献
- 1) 新井平伊:J-CATIA(Japan Consortium for Antipsychotics Treatment in Alzheimer's Disease)からみえてきたもの. 精神神経学雑誌 118:845-848, 2016.
- 2) 尾鷲登志美:抗うつ薬開始後にイライラしてかえって調子が悪くなったと言われました. どう対応したらよいでしょうか? 精神科治療学 33(増刊号):84-85, 2018.
- 3) Chaudron LH:Complex challenges in treating depression during pregnancy. Am J Psychiatry 170:12-20, 2013.
- 4) 医薬品医療機器総合機構(PMDA):炭酸リチウム投与中の血中濃度測定遵守について, 2012. [https://www.pmda.go.jp/files/000145551.pdf]
