アブストラクト
| Title | 睡眠薬の正しい使い方 |
|---|---|
| Subtitle | 連載 よく使う日常治療薬の正しい使い方 |
| Authors | 小鳥居望 |
| Authors (kana) | |
| Organization | 久留米大学医学部 神経精神医学講座 / 小鳥居諌早病院 |
| Journal | レジデントノート |
| Volume | 22 |
| Number | 4 |
| Page | 773-777 |
| Year/Month | 2020 / 6 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 羊土社 |
| Abstract | 「薬の使い方のポイント・注意点」・薬物療法より前に睡眠衛生の改善や原因の除去を行う ・睡眠薬の導入時点で減薬・休薬を見据えた治療戦略を提示 ・新規処方なら非ベンゾジアゼピン系睡眠薬, オレキシン受容体拮抗薬, メラトニン受容体作動薬のいずれかから適宜選択 ・ベンゾジアゼピン系睡眠薬の減量は数カ月かけて慎重に ・新しい作用機序の薬剤は安全だが, じっくり判断する姿勢も必要 「1. はじめに」わが国では成人の6〜10%が「不眠症」の定義を満たし, そのうちの半数以上が睡眠薬を飲んでいます. 多くの身体疾患患者ではさらに高率に不眠が生じることから, 不眠症は研修医にとってはまさにありふれた疾患(common disease)といえるでしょう. 「眠れない」患者さんを目の前にしたとき, 医師がまず見立てるべきは, 薬物療法より優先されるべき治療の必要性です. |
| Practice | 臨床医学：一般 |
| Keywords |
- 全文ダウンロード： 従量制、基本料金制の方共に1,243円(税込) です。
参考文献
- 1) 高橋正也 : 睡眠衛生とは何か?「睡眠医学を学ぶ人のために-専門医の伝える実践睡眠医学」(立花直子, NPO法人大阪スリープヘルスネットワーク/編), pp48-60, 永井書店, 2006
- 2) Soldatos CR, et al : How do individuals sleep around the world? Results from a single-day survey in ten countries. Sleep Med, 6 : 5-13, 2005(PMID : 15680289)
- 3) Ohayon MM, et al : Meta-analysis of quantitative sleep parameters from childhood to old age in healthy individuals : developing normative sleep values across the human lifespan. Sleep, 27 : 1255-1273, 2004(PMID : 15586779)
- 4) 厚生労働科学研究・障害者対策総合研究事業「睡眠薬の適正使用及び減量・中止のための診療ガイドラインに関する研究班」, 日本睡眠学会・睡眠薬使用ガイドライン作成ワーキンググループ : 睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン-出口を見据えた不眠医療マニュアル-. 2013 http://jssr.jp/data/pdf/suiminyaku-guideline.pdf
- 5) 三島和夫, 他 : 睡眠薬の適正な使用と休薬のためのQ&A. 「睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン」(三島和夫/編), pp142-147, じほう, 2014
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- 6) Barker MJ, et al : Persistence of cognitive effects after withdrawal from long-term benzodiazepine use : a meta-analysis. Arch Clin Neuropsychol, 19 : 437-454, 2004(PMID : 15033227)
- 7) 三島和夫, 北村真吾 : 大規模診療報酬データを用いた向精神薬の処方実態に関する研究. 「向精神薬の処方実態に関する研究 : 平成25年度総括研究報告書」(中込和幸/編), pp7-14, 厚生労働省, 2014 https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=201317096A
- 8) 大熊誠太郎, 他 : BzRAsのファーマコダイナミックス. 薬局, 66 : 2961-2966, 2015
- 9) Tom SE, et al : Nonbenzodiazepine Sedative Hyp-notics and Risk of Fall-Related Injury. Sleep, 39 : 1009-1014, 2016(PMID : 26943470)
- 10) 大熊誠太郎, 他 : GABAA受容体. 日薬理誌, 131 : 388, 2008
