アブストラクト
| Title | 2. 誤嚥性肺炎予防としての口腔ケア〜その効果と限界〜 |
|---|---|
| Subtitle | 特集 老年歯学を再考する - 口を支える視点から - Seminar |
| Authors | 野原幹司 |
| Authors (kana) | のはらかんじ |
| Organization | 大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能治療学教室准教授 |
| Journal | Geriatric Medicine（老年医学） |
| Volume | 59 |
| Number | 8 |
| Page | 763-765 |
| Year/Month | 2021 / 8 |
| Article | 報告 |
| Publisher | ライフ・サイエンス |
| Abstract | 「SUMMARY」■口腔ケアが誤嚥性肺炎予防に有効であるということに異論はないであろう. しかし, すべての肺炎に有効という訳ではない. 臨床診断としての誤嚥性肺炎(広義)には, 細菌によって生じる誤嚥性肺炎(狭義), 胃内容物の逆流によって生じる誤嚥性肺臓炎, 飲食物の誤嚥によって生じるびまん性嚥下性細気管支炎の3つの病態が含まれている. 細菌が関与する誤嚥性肺炎(狭義)の予防に対しては口腔ケアが有効である可能性があるものの, ほかの2つの病態に対しては直接的な予防効果は期待できない. 「誤嚥性肺炎予防としての口腔ケア」は十分に広まった. 今後は口腔ケアの効果だけでなく, その限界も含めて適応症を考えていく必要がある. |
| Practice | 臨床医学：内科系 |
| Keywords | 誤嚥性肺炎, 誤嚥性肺臓炎, びまん性嚥下性細気管支炎, 細菌性肺炎, 口腔ケア |
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参考文献
- 1) Yoneyama T et al: Oral care and pneumonia. Oral Care Working Group. Lancet 1999;354:515.
- 2) Marik PE: Pulmonary aspiration syndromes. Curr Opin Pulm Med 2011;17:148-154.
- 3) Watando A et al: Daily oral care and cough reflex sensitivity in elderly nursing home patients. Chest 2004;126:1066-1070.
