アブストラクト
| Title | 2. ケアの質から考える高齢者の急性期看護 - 急性期病院の高齢者看護 : 認知症・せん妄・転倒と看護の質 - |
|---|---|
| Subtitle | 特集 老年看護学の新しい姿 Seminar |
| Authors | 鈴木みずえ |
| Authors (kana) | すずきみずえ |
| Organization | 浜松医科大学臨床看護学講座 |
| Journal | Geriatric Medicine（老年医学） |
| Volume | 61 |
| Number | 3 |
| Page | 211-220 |
| Year/Month | 2023 / 3 |
| Article | 報告 |
| Publisher | ライフ・サイエンス |
| Abstract | 「SUMMARY」■超高齢社会のわが国の急性期病院では, 認知症高齢者は身体疾患や治療による苦痛, 入院による環境の変化などによって, 認知症の行動・心理症状(BPSD)やせん妄を起こしやすく, 高齢者が適切な医療を受けられないこともある. 近年, 急性期病院では高齢者の多様で複雑なニーズに対応するために精神科リエゾンチーム, 認知症サポートチームなどの多職種連携による認知症高齢者の尊厳の維持を考慮した治療と, 認知症ケアの質のバランスの調和した実践能力が求められている. 急性期病院の看護実践では, 認知症高齢者の痛み・苦痛を専門的にアセスメントして, 身体疾患治療のための治療・ケアと同時に認知機能障害に合わせた日常生活の支援やコミュニケーションなど, 専門的な看護実践能力が必要である. |
| Practice | 臨床医学：内科系 |
| Keywords | 認知症高齢者, せん妄, 転倒, 身体拘束, 専門職連携 |
- 全文ダウンロード： 従量制、基本料金制の方共に968円(税込) です。
参考文献
- 1) 内閣府:令和4年版高齢社会白書(概要版), 2022. (https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/gaiyou/04pdf_indexg.html)
- 2) Shepherd H et al:Hospitalisation rates and predictors in people with dementia:a system-atic review and meta-analysis. BMC Med 2019;17:130.
- 3) Ryan DJ et al:Delirium in an adult acute hos-pital population:predictors, prevalence and detection. BMJ Open 2013;3:e001772.
- 4) Livingston G et al:Dementia prevention, inter-vention, and care:2020 report of the Lancet Commission. Lancet 2020;396:413-446.
- 5) Jo T et al:Association between dementia and discharge status in patients hospitalized with pneumonia. BMC Pulm Med 2017;17:128.
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- 6) 厚生労働省:平成28年度診療報酬改定について, 2016. (http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12301000-Roukenkyoku-Soumuka/0000115365_1.pdf)
- 7) Nakanishi M et al:Physical restraint to pa-tients with dementia in acute physical care settings:effect of the financial incentive to acute care hospitals. Int Psychogeriatr 2018;30:991-1000.
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- 11) Okuno T et al:Physical restraint of dementia patients in acute care hospitals during the CO-VID-19 pandemic:A cohort analysis in Japan. PLoS One 2021;16:e0260446.
- 12) 齋藤 甚, 鈴木久義:入院患者における身体拘束に関連する要因の検討. 日老医誌 2019;56:283-289.
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- 14) 牧野真弓, 加藤真由美:一般病棟の認知障害高齢者へ身体拘束回避で転倒を予防する熟練看護師の思考と実践のプロセス. 看護実践学会誌 2019;31:48-58.
- 15) 鈴木みずえほか:急性期病院の看護師が実践する身体拘束の関連要因:看護師の自己評価調査を用いた分析. 日老医誌 2019;56:146-155.
- 16) 鈴木みずえほか:急性期病院の認知障害高齢者に対するパーソン・センタード・ケアをめざした看護実践自己評価尺度の開発. 老年看 2016;20(2):36-46.
- 17) 鈴木みずえほか:急性期病院へのパーソン・センタード・ケア導入を目指した看護師研修の教育効果:せん妄のある認知症模擬患者プログラム. 日認知症ケア会誌 2017;16:631-641.
- 18) 鈴木みずえほか:パーソン・センタード・ケアをめざした看護実践自己評価尺度による看護実践の英国と日本のWEB調査による比較. 日老医誌 2020;57:484-488.
- 19) 鈴木みずえほか:急性期病院の看護師に対する認知症看護実践能力育成プログラムの有効性. 日老医誌 2022;59:67-78.
- 20) Abbott RA et al:Can person-centred care for people living with dementia be delivered in the acute care setting? Age Ageing 2021;50:1077-1080.
- 21) 小川朝生, 佐々木千幸:DELTAプログラムによるせん妄対策-多職種で取り組む予防, 対応, 情報共有, 医学書院, 東京, 2019.
- 22) 菅野眞綾, 叶谷由佳:急性期病院における身体拘束を軽減するための看護管理に関する文献検討. 日看管理会誌 2021;25:129-138.
- 23) 鈴木みずえ, 黒川美知代編:認知症plus身体拘束予防-ケアをみつめ直し, 抑制に頼らない看護の実現へ, 日本看護協会出版会, 東京, 2020.
