アブストラクト
Title | 見逃せない貧血と出血傾向 |
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Subtitle | 特集 / 小児診療のピットフォールIII 各種症状 - その診かたと対応 |
Authors | 水城和義(1), 真部淳(1)(2) |
Authors (kana) | |
Organization | (1)聖路加国際病院小児科, (2)北海道大学小児科 |
Journal | 臨牀と研究 |
Volume | 96 |
Number | 9 |
Page | 1065-1070 |
Year/Month | 2019 / 9 |
Article | 報告 |
Publisher | 大道学舘出版部 |
Abstract | 「はじめに」他の症候と同じように, 貧血・出血傾向には日常の小児診療において一定の確率で遭遇する. 小児では, 成人領域と比較し先天性疾患が含まれてくるため, 鑑別すべき疾患は多岐にわたる. 多数の中から見逃せない疾患を鑑別していく上で, 時間軸と重症度を意識しながら進めていくことが重要となってくる. まず, ショックに至る大量出血はないかなど, 急がなければならない病態の有無を考える. 大量出血が疑われる場合には, PALS (Pediatric Advanced Life Support) アプローチに従いながら, 適切な介入と評価を繰り返し行い, 全身状態を安定させることが重要である. また, 鑑別を進める際には, 頻度の多い疾患だけでなく, 児のアウトカムを悪くし得る重症度の高い疾患が隠れていないか, 常に意識しながら診断を進めていく. 本稿では小児期における貧血と出血傾向について, 初期対応と鑑別の考え方, 代表的な疾患を概説する. |
Practice | 臨床医学:一般 |
Keywords |
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参考文献
- 1) 日本小児血液・がん学会: 先天性骨髄不全症診療ガイドライン2017. 診断と治療社.
- 2) 日本小児血液がん学会ホームページ: 先天性血小板減少症・異常診断アルゴリズム, 2013.
- 3) 日本産婦人科・新生児血液学会誌, 25: 3-34, 2016.