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アブストラクト

Title 急性膵炎
Subtitle 特集 / 膵炎・膵がん診療のUp To Date 膵炎診療の進め方
Authors 竹山宜典
Authors (kana)
Organization 近畿大学医学部外科肝胆膵部門 教授
Journal 臨牀と研究
Volume 97
Number 5
Page 508-511
Year/Month 2020 / 5
Article 報告
Publisher 大道学舘出版部
Abstract 「はじめに」近年, 急性膵炎患者数はアルコール消費量の増加と共に漸増し, 日常の消化器診療における一般疾患となってきた. 一方, 急性膵炎の治療成績はこの30年間で大きく進歩し, 本邦の重症急性膵炎の死亡率は30%超から10%へと低下しており, 重症急性膵炎の診断基準が厳しくなったことも併せて考えると, 急性膵炎の予後はそれ以上に大きく改善していると考えられる. それは急性膵炎の診療体系が進歩してきたことの証である. 本稿では, 急性膵炎病態に関する現時点での理解を述べるとともに, 我が国における急性膵炎診療のスタンダードを解説する. 「I. 病態と診断」「1. 疫学・病因」急性膵炎は, 本来は十二指腸に分泌されて活性化されるべき膵酵素が膵内で活性化されることにより膵が自己消化をきたして無菌的に発症する急性炎症である. 日本での発生頻度は49/10万人/年で男女比は約2:1である. 成因としては, アルコール性と胆石性が2大成因であり, 成因が特定できない特発性がそれらに次ぐ.
Practice 臨床医学:一般
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に913円(税込) です。

参考文献

  • 1) 急性膵炎診療ガイドライン2015(第4版) 急性膵炎診療ガイドライン2015改訂出版委員会編. 金原出版, 東京, 2015.
  • 2) Banks, P. et al.: Gut, 62: 102-111, 2013.
  • 3) van Santvoort, H. C. et al.: N Engl J Med, 362: 1491-1502, 2010.