アブストラクト
Title | 服薬を "うっかり忘れる" 患者の服薬アドヒアランスの特徴 |
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Subtitle | 連載 第15回日本薬局学会学術総会 ポスター紹介 |
Authors | 堀井徳光1,2, 阿部加奈1, 吉田暁1, 武藤香絵1, 大島新司1, 井上直子1,2, 大嶋繁1,2, 小林大介1,2 |
Authors (kana) | |
Organization | 1城西大学薬学部, 2城西大学薬局 |
Journal | 調剤と情報 |
Volume | 28 |
Number | 8 |
Page | 1324-1329 |
Year/Month | 2022 / 6 |
Article | 報告 |
Publisher | じほう |
Abstract | 残薬の発生を抑制することは, 効率的・効果的な薬物治療の実践には必須であり, 残薬に関連する種々の問題は外来患者の薬物治療に関わる薬局薬剤師にとって重要なテーマである. 本調査では, アドヒアランス尺度を使用し, "うっかり服薬を忘れる患者"と"服薬を忘れない患者"の服薬に関する意識がどのように異なるかを調査および検討した. 結果として, 明確な服薬中断理由をもたない"うっかり服薬を忘れる患者"であっても, 服薬アドヒアランスは低いということが明らかとなった. すなわち, うっかり服薬を忘れる行為と服薬アドヒアランスは相関しており, 薬への理解や医療従事者との信頼関係が, うっかり服薬を忘れる行為を抑制することに繋がる可能性が示唆された. 「はじめに」 処方された医薬品を飲み忘れる, もしくは飲み残すことで残薬が発生する. 残薬は使用されずに余った医薬品と理解され, 日本においてその薬剤費の推計は年間400億円ともいわれている. |
Practice | 薬学 |
Keywords |
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参考文献
- 1) 日本薬剤師会:薬剤師の未来 (https://www.nichiyaku.or.jp/assets/uploads/pr-activity/pr20180221.pdf, アクセス日:2022年2月)
- 2) 櫻井秀彦, 他:意図的/非意図的中断に着目した服薬アドヒアランスの影響要因に関する実証研究. 日本ファーマシューティカルコミュニケーション学会, 16:4-12,2018
- 3) WHO : Adherence to long-term therapies; evidence for action (https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/42682/9241545992.pdf?sequence=1&isAllowed=y, アクセス日:2022年2月)
- 4) 上野治香, 他:日本の慢性疾患患者を対象とした服薬アドヒアランス尺度の信頼性及び妥当性の検討.日本健康教育学会誌, 22:13-29,2014